「ARC’TERYX グランヴィル16」。
ミニマリストの僕が愛用しているバックパックです。
今回はそのグランヴィルシリーズに新作が出て乗り換えたのでレビューしていきます。
発売当初は「改悪では?」と思って買う気がしなかったのですが、いつの間にか購入していました。
そのあたりの「なぜ旧モデルから買い替えたのか?」も交えながら紹介するので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
それでは見ていきましょう。
ARC’TERYX グランヴィル16 レビュー
はじめに「ARC’TERYX グランヴィル16」がどんなバックパックなのか?を簡単に解説します。
主な特徴は以下の通りです。
- 容量:16L
- 重量:760g
- 完全防水
- 無駄のない美しいデザイン
上記は前作も同じです。
アークテリクス公式サイトの説明も載せておきます。
無駄のない美しいデザインに、優れた耐候性と耐久性を付加して実用性を追求したグランヴィル 16。
その汎用性の高さは、ライトなハイキングに加えてシティユースにも十分対応可能です。
耐久性抜群のコーティングを施した防水性に優れたナイロン素材、アルパイン環境でも定評のあるN400r-AC²の断裂防止素材を使用。
必要な小物類を素早く取り出せるトップポケットに加えて、大容量のメインコンパートメントにはストレッチメッシュのノートパソコン用スリーブを搭載しています。
風を通すパッド入りショルダーストラップ、通気性の良いパックパネルなど、快適な背負い心地を実現しました。
引用:アークテリクス公式
グランヴィル16は「ミニマルなデザイン」と「完全防水」という点が魅力なんですよね。
詳しくは旧モデルのレビュー記事に譲りますが、僕が最初にグランヴィル16を買った理由はその2点です。
では、実際に新モデルを使った感想をお伝えします。
ARC’TERYX グランヴィル16の良かったところ
まずは良かったところから。
僕がグランヴィル16(新モデル)を使って良かった点は以下の3つです。
- デザインがほぼ「Nomin Pack」
- 背中の通気性アップで蒸れにくい
- よりパッキングがしやすくなった
ちなみに上記が魅力で、僕は旧モデルから買い替えを決めました。
アークテリクスのバックパックは、定価の7割くらいで売れるからコスパ良いです。
では順番に解説していきます。
①:デザインがほぼ「Nomin Pack」
冒頭でも伝えたとおり、僕はこの新型グランヴィル16をはじめて見たときは「改悪だな」と思っていました。
というのも「ロゴの位置」が絶妙にダサい。
旧モデルはアークテリクスの始祖鳥ロゴが”ど真ん中”にあって、これがめちゃめちゃミニマルで気に入っていました。
ですが、新モデルではその始祖鳥ロゴが端っこに追いやられてしまった…。
これを見たときは「どうした!?アークテリクス」と思っちゃいましたね。
しかし、あるときたまたま「Nomin Pack」を使用している方のYouTube動画を見たのですが、そこから評価がガラッと変わりました。
Nomin Pack(ノミンパック)とは
Nomin Packとは、アークテリクスがタウンユース向けに手掛けるコレクション「VEIRANCE(ヴェイランス)」から販売されるバックパックです。
実は僕、このNomin Packに惹かれて「アークテリクス」というブランドを知ったんですよ。
無駄のないシンプルデザイン、26Lの容量とは思えないスマートなシルエットがめちゃめちゃかっこいいです。
ただ、このNomin Packは価格が10万円超えの超高級品。
庶民の僕にはなかなか厳しい価格…。だからある意味「妥協」で似たような感じのグランヴィル16を使っていたという経緯があります。
新型グランヴィルがよく見えてきた
で、そんなNomin Packの存在を思い出したら、新型グランヴィルのデザインが妙にかっこよく見えてきたんです。
「あれ?これほぼNomin Packじゃん」って。
もちろん内部の構造は異なるのですが、デザイン的にはほぼNomin Pack。
Nomin Packが約10万円なのに対して、グランヴィル16は約3万円。なんかすごいお得な気がしました。
とくにNomin Packは「劣化が早い」という口コミもあるので、そういった買い替えサイクルを考慮するとグランヴィルは嬉しい価格です。
最初は酷評していたデザインも、Nomin Packを彷彿させてからは評価がガラッと変わりましたね。
今ではこのデザイン、かなり好きです。
②:背中の通気性アップで蒸れにくい
新型グランヴィル16は「通気性」がアップしています。
背面とショルダーベルトが「メッシュ素材」に変更されており、長時間背負っていても蒸れにくくなりました。
旧モデルではフラットな仕様であったため、長時間背負っていると背中が結構暑かったんですよね。それが新モデルではなくなりました。
僕はバックパックを背負って1時間とか歩くことが多いので、この通気性アップはだいぶ買い替えポイントになりました。
③:よりパッキングがしやすくなった
今回の新モデルでは旧モデルにあった「サイドポケットが廃止」されています。
このサイドポケットは結構活用していらっしゃる方も多くて、口コミを見ても「なんで廃止したんだよ〜」みたいな声がわりとありました。
しかし、僕自身はこのサイドポケットをあまり使っていなくて、むしろ廃止してくれたのはありがたかったです。
というのも、バックパックが16Lと小さめなこともあって、サイドポケットにモノを入れると膨らみからメイン収納が圧迫されるんですよね。
僕はバックパックひとつで旅行によく行くのですが、衣類を出し入れするときなんかは窮屈で少し使いにくさを感じていました。
シンプル構造だから容量以上にモノが入る
新モデルはサイドポケットが廃止されたので、中身を細かく仕分けることができません。
ですが、その分ざっくりと何でも入るようになっています。
単純にメイン収納スペースが広がったので、上着の出し入れとかもしやすくなりました。
また旧モデルよりもファスナーが下までガバッと開けられるようになっているので、旅行のパッキングもスムーズになりましたね。
容量16Lのバックパックではありますが、実際に使用した感じ20Lくらいはある気がしています。
小物はポーチを使ってまとめればいいだけなので、このサイドポケット廃止は僕的に嬉しいポイントでした。
ポケット類の紹介
ちなみにサイドポケット以外は、旧モデルから引き続きあります。
上部にあるクイックアクセスポケットは、財布やイヤホンなどを収納するのに便利。
パソコンポケットも備わっています。画像は13インチのMacBook Airですが、たぶん16インチくらいまで入ると思います。
背面には書類やメモ帳、タブレットを収納できるポケットもあります。
そして、前面には小物を整理できるメッシュポケットですね。
ARC’TERYX グランヴィル16の気になったところ
グランヴィル16を使ってみて気になったのは以下の3つです。
- 自立しない
- 表面が白く汚れやすい
- 持ち手が華奢になった
順番に解説します。
①:自立しない
旧モデルからあったデメリットですが、今回も自立はしません。
リュックを置くときは、壁に立てかけるか、バッグハンガーで吊るすか…になりますね。
ただ僕は使っているうちに慣れたし、「デザインや重量とトレードオフ」と考えれば目を瞑れます。
②:表面が白く汚れやすい
これも旧モデルからあるデメリット。
アークテリクス公式サイトにも記載がありますが、生地の特性上で仕方のないことみたいですね。
とはいえ、濡れた布でサッと拭けば綺麗になるし、防水生地だからシャワーで洗うこともできます。
だから僕はそこまで気にならないですね。
③:持ち手が華奢になった
旧モデルと比べて悪くなった点をあげるなら、上部のハンドル(持ち手)ですね。
旧モデルのハンドルはクッション製のある作りになっていましたが、新モデルではペラッペラです。
夏場とかは結構ハンドルを持って歩くことも多いので、ここは改悪ポイントですね。
まぁ実際はそんなに安っぽい作りではありませんが、旧モデルのほうがハンドル部分においては高級感がありました。
原材料高騰によるコストカットもあるのかもしれません。
とはいえ、気になるのはそのくらいです!
まとめ:荷物を減らしてでも使いたいバックパック
最後まで読んでいただきありがとうございます。
アークテリクス「グランヴィル16」のレビューをしました。
このバックパックの魅力をもういちどまとめておきます。
- ミニマルで美しいデザイン
- 完全防水でどんな環境でも使える
- 16Lの表記以上にモノが入る
グランヴィル16は構造がかなりシンプルです。
ポケットが少ないため「使いにくいかな?」と心配なところもあるかもですが、僕は逆にこのバックパックに合わせて荷物を減らすようになりました。
それくらいこのグランヴィル16のデザインは僕のドツボです。
これから長く愛用していきたいと思います。