「ちょうどいいサブ機ないかなぁ…」
僕にとってイヤホンはスマホと同じくらいの必需品。
仕事に集中するため、移動中の暇つぶし、就寝前のリラックスタイム…ほぼ丸一日耳にはめています。
普段は「AirPods Pro 2」を愛用しているのですが、所持しているイヤホンはこれひとつだけ。
なので、「もし紛失したら…」という不安が常にありました。
「サブ機」となるイヤホンも探していたのですが、なかなか満足できる製品がない…。
テキトーに買っても使わないだろうし、だからといってサブ機に高いお金を出すのも…と考えると購入まで至らないんですよね。
そんなときに「SOUNDPEATS」様より新製品提供のお声がけをいただきました。
スペックを見ただけでサブ機を探していた自分にピッタリ。
実際に使ってからも「え、本当にこの価格でいいの?」と驚く高コスパのワイヤレスイヤホンでした。
開放感のあるインナーイヤー型でありながら低音の迫力も感じられます。
8,000円台で買えるのでサブ機やコスパに優れたワイヤレスイヤホンを探している方におすすめです。
というわけで、「SOUNDPEATS Air4」をレビューしていきます。
- 価格以上の音質を楽しめる
- 装着感が軽い&開放感あり
- 高音質規格に対応(CDレベルのロスレス音質)
- アクティブノイズキャンセリング対応
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電に非対応
- タッチ操作に「曲戻し」がない
- 操作方法のカスタマイズ不可
SOUNDPEATS Air4をレビュー
こちらが今回紹介する「SOUNDPEATS Air4」。
箱の質感が林檎マークのあれと似ていて、ちょっとテンション上がりました。
製品の特徴はザッとまとめると以下のとおりです。
特徴
- インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン
- 高音質規格に対応(Snapdragon Sound/aptX Lossless)
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応
- 13mmダイナミックドライバー搭載
- マルチポイントに対応(最大2台まで)
- 最大26時間再生可能(単体6.5時間)
- 専用アプリあり
「SOUNDPEATS Air4」の最大の特徴は、高音質コーデック(Snapdragon Sound/aptX Lossless)対応という点ですね。
インナーイヤー型で音質に力を入れる製品は少ないので、ちょっと珍しいタイプ。
カナル型が苦手な人にとっては嬉しいポイントでしょう。
スペック表
製品名 | SOUNDPEATS Air4 |
---|---|
タイプ | インナーイヤー型 |
ドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | Snapdragon Sound / aptX Lossless / AAC /SBC |
通信方式 | Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 本体:6.5時間 / ケース込み:26時間 |
重量 | 本体:4g / ケース込み:38g |
サイズ | 53.5×24×58mm |
充電端子 | USB-Type-C |
ANC | ○ |
外音取り込み | × |
装着検出機能 | × |
ゲームモード | ○ |
マルチポイント | ○ |
ワイヤレス充電 | × |
専用アプリ | ○ |
防水規格 | IPX4 |
価格 | 8,980円 |
外観・同梱物
同梱物は以下のとおり。
- 本体
- 充電ケーブル(USB-A to USB-C)
- 取扱説明書
では、外観をチェックしていきます。
まず好印象なのがケースが「コンパクト」かつ「マット仕上げ」なところ。
持ち運ぶうえでケースの小ささは正義だし、指紋が目立ちにくいマット仕上げは高級感があって好きなんですよね。
ケース背面もかなりおしゃれ。
黒と金の配色ってDQNブランドみたいな汚い印象になりがちですが、「SOUNDPEATS Air4」にはまったくないです。
所有感を満たしたい人も気に入るはず。
AirPods Pro 2と比較してもかなりコンパクトなサイズ感。
質感はSOUNDPEATS Air4のほうが僕は好み。
ケースの蓋を開けてみる。
イヤホン本体もなかなかいいデザイン。
中央のLEDインジケーターはバッテリー残量を示しています(「緑→黄→赤」と変化)。
イヤホン本体は結構取り出しやすいです。
磁力は強くも弱くもなく、ちょうどいい感じ。
AirPods Proをメイン機にしている僕は「いつもの感じ」で取り出すことができました。
イヤホン本体はこんな感じ。
ケースと同じくマット仕上げになっており、形状は「AirPods」と同じスティック型です。
ロゴの部分がタッチパネルになっていて、指で触れることで以下の操作ができます。
再生/一時停止 | 2回タップ |
音量を下げる | 左側を1回タップ |
音量を上げる | 右側を1回タップ |
曲送り | 右側を1.5秒長押し |
ANCモードの切り替え | 左側を1.5秒長押し |
電話を受ける/切る | 左右どちらかをダブルタップ |
着信拒否 | 左右どちらかを1.5秒長押し(着信中) |
通話切替 | 左右どちらかを2秒長押し(通話中) |
音声アシスタントの起動 | 右側を3回タップ |
ゲームモードの有効化/無効化 | 左側を3回タップ |
ちなみに「曲戻し」はないです。
表側はこんな感じ。
もはやAirPods(ブラックver.)。
ステム部分はAirPods Proよりも若干長いですね。
ちなみに、重量はSOUNDPEATS Air4のほうが軽いです。
専用アプリ
SOUNDPEATS Air4は専用アプリを使うことで、イコライザー(音質設定)をいじることができます。
イコライザーは9つのプリセットから選んでも良し。
自分で自由にカスタマイズしても良しです。
イコライザーの設定で音質はかなり変わりますね。
もしどこかで試聴するなら、専用アプリを入れておくことをおすすめします。
SOUNDPEATS Air4を実際に使ってみた感想
「SOUNDPEATS Air4」を実際に1週間ほど使ってみました。
感想をまとめると以下のとおりです。
- 装着感がまるで空気、デザインも良し
- 音質は「ながら聴き」には十分すぎる
- ANC×インナーイヤー型が意外と便利
- 操作性はイマイチ
装着感がまるで空気、デザインも良し
インナーイヤー型の魅力でもありますが、装着感はかなり優秀です。
まるで空気のように軽く、バッテリーが切れるまで装着しっぱなしでも耳が痛くなりません。
また、首をブンブン振っても落ちる気配なし。
個人差はあるかもしれませんが、ランニング用のイヤホンとしても安心して使えます。
ファッションアイテムとしても優秀です。
音質は「ながら聴き」には十分すぎる
音質も「8,000円台のインナーイヤー型にしては頑張ってるな」と思いました。
「安かろう悪かろう」の理論で実はあまり期待していなかったのですが、これは嬉しい誤算でしたね。
とくに驚いたのが「低音の迫力」。
13mmダイナミックドライバーを搭載しているだけあって結構しっかり鳴るんですよ。
安物イヤホンにありがちな「迫力だけ」の低音でもありません。
ズンズンと脳髄まで震わせてくれるので、EDMやロックも気持ちよく楽しめます。
高音や中音も変なクセがなくて聴きやすいです。
音場の広さはあまり感じられないのですが、「ながら聴き」ならこれで十分だと僕は思いました。
一度聴くと「え、本当にこの価格でいいの!?」と驚くはずですよ。
僕はiPhoneなので「Snapdragon Sound / aptX Lossless」の高音質コーデックでは聴いていないのですが、iPhoneでも十分に音質の良さは感じられました。
ANC×インナーイヤー型が意外と便利
SOUNDPEATS Air4は、ANC(アクティブノイズキャンセリング)も搭載されています。
「開放感が魅力のインナーイヤー型」と「周囲の雑音を消すノイズキャンセル」
…両者は共存不可能だと勝手に思っていましたが、これが意外と良かった。
というのも、外で歩きながら音楽やラジオを聴くのにちょうどいいんですよね。
一般的なノイズキャンセリングイヤホンは、車や自転車が近くにいても気が付きにくくて少し怖い。
だからといってノイズキャンセルを切ると今度はコンテンツが聞こえない…。
SOUNDPEATS Air4は、周囲の環境音がちょうどよく聞こえます。
交通量の多い場所でラジオを聴いてもパーソナリティーの声はしっかり聞こえて「すごっ」と思いました。
静寂を作るためのノイズキャンセルではないですが、うるさい場所でもコンテンツを楽しめるようになっています。
通話用のイヤホンとしても便利です。
操作性がイマイチ
ちょっと惜しいなと感じるのは「操作性」の部分です。
SOUNDPEATS Air4はタッチパネルで操作ができるのですが、これが「うーん」という感じ。
具体的には以下のとおり。
- 操作方法の変更ができない
- 曲戻しがない
- タッチの感度が良すぎて誤動作しがち
僕は音楽の再生/停止を1タップでしたいのですが、SOUNDPEATS Air4は2回タップに割り当てられています。
SOUNDPEATS Air4の操作方法
再生/一時停止 | 2回タップ |
音量を下げる | 左側を1回タップ |
音量を上げる | 右側を1回タップ |
曲送り | 右側を1.5秒長押し |
ANCモードの切り替え | 左側を1.5秒長押し |
電話を受ける/切る | 左右どちらかをダブルタップ |
着信拒否 | 左右どちらかを1.5秒長押し(着信中) |
通話切替 | 左右どちらかを2秒長押し(通話中) |
音声アシスタントの起動 | 右側を3回タップ |
ゲームモードの有効化/無効化 | 左側を3回タップ |
コスト的に削らざるを得なかったのかもしれませんが、せっかく専用アプリがあるなら操作方法を自由に変えられるようにしてほしかった…。
とはいえ、デメリットはこれくらいです。
ワイヤレス充電がないのは価格を考えれば目を瞑れます。
SOUNDPEATS Air4はこんな人におすすめ
「SOUNDPEATS Air4」は以下の方におすすめです。
- 音楽やラジオを「ながら聴き」する人
- 通話用のワイヤレスイヤホンがほしい人
- ワイヤレスイヤホンのサブ機がほしい人
インナーイヤー型なので長時間装着していても耳が疲れません。
それでいて音質も結構いい。
また、ノイズキャンセリングの機能も搭載。
周囲の音がスッと消えるわけではありませんが、通話や音楽を楽しむにはかなり役に立ちます。
そんなワイヤレスイヤホンが8,000円台で購入可能。
サブ機として迎えるのにもちょうどいいのではないでしょうか。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
SOUNDPEATS Air4をレビューしました。
製品のメリット・デメリットをもういちど振り返りましょう。
- 価格以上の音質を楽しめる
- 装着感が軽い&開放感あり
- 高音質規格に対応(CDレベルのロスレス音質)
- アクティブノイズキャンセリング対応
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電に非対応
- タッチ操作に「曲戻し」がない
- 操作方法のカスタマイズ不可
SOUNDPEATS Air4…想像以上に優秀なイヤホンでした。
インナーイヤー型×低価格帯…という点から音質にはあまり期待していませんでしたが、いい意味で裏切られる結果に。
デザインもミニマルで美しいし、アンダー1万円でこのクオリティを出すメーカーは見当たらないのではないでしょうか。
インナーイヤー型でも大丈夫なら、間違いなくおすすめできるワイヤレスイヤホンです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
正直、サブ機にしておくのも少しもったいないクオリティです。