毎日のカフェ作業や、1〜2泊のちょっとした旅行。
大袈裟なバックパックは持ちたくないけれど、ノートパソコンや衣類はしっかり収納したい。
そんな思いから、さまざまなバックパックを試すのがちょっとした趣味なんですが、またしても心をつかまれるアイテムに出会ってしまいました。
それが 「Aer City Pack 2」。
Aerのバックパックは前から気になっていたものの、ちょっとお高めということもあって、なかなか手が出せずにいたんです。
でも今回のCity Pack 2は、まさに今の僕が求めていた“理想形”に進化して登場。
気づけば、1週間くらい仕事に支障が出るほど頭の中でグルグルと考え続けてしまい…「これは一度試してみよう」と、ついに購入してしまいました。
ちなみに、今回僕が買ったのは「X-Packモデル」です。
荷物が少なくても「自立」するデイパック

Aer(エアー)のバックパックは前から注目していました。
というのも、「自立」するんです。荷物が少なくても。
これって、意外とありそうでないんですよね。
もちろん、荷物をパンパンに詰めると自立するバックパックはたくさんあります。
でも僕が普段持ち歩くのは、ノートパソコンと充電器、財布、イヤホン、それに冷房対策の羽織ものくらい。そんなに荷物は多くないんです。

AerはCity Packを含めて、ほとんどのモデルが「中身が空でもしっかり立ってくれる」とレビューで見ていたので、ずっと気になっていたんですよね。
ちなみに、僕が「自立してよかった」と感じるのはこんなシーンです。
- 電車やバスの中で座れないとき
- 駅のホームで長時間待っているとき
- 公園のベンチで黄昏ているとき
- カフェやレストランで置き場がないとき
- その他、一時的にバックパックを地面に置くとき
こうした場面でも、バックパックを足で挟んだり、立てかける壁を探したりしないで済むのは想像以上に便利でした。
あと、自宅でもバッグハンガーを使わず、直接床に置いておけるのも楽ですね。デスク横の収納としても活用しています。
丸みを帯びたモダンなフォルムに進化

City Pack 2を購入する決め手のなったのは、デザイン性の進化です。
従来のモデルは角ばった四角形で、言ってしまえば”どこにでもあるビジネスバッグ”のような見た目でした。

「スーツには合うだろうけど、私服で働く自分には…」と、デザインはあまり好みじゃなかったんですよね。
でも今回のCity Pack 2は、やや丸みを帯びたデザインになり、グッと洗練された印象にアップデートされています。

特に僕が惹かれたのは、背負ったときのシルエット。


「容量がしっかりあるのに、小さく見える」
そんな不思議なバランス感がかなり気に入りました。
シンプルではなく、ミニマル。こういうデザイン大好きです。
容量16L。
思っていたよりも収納力があるぞ

従来のCity Packを購入できずにいたのは、デザイン以外にも「物が入らない」というネガティブな意見が多かったのもありました。
実際、こちらのYouTubeで収納力の少なさが指摘されています。
僕は「普段使い」と「ちょっとした旅行」をひとつのバックパックでまかないたいタイプ。
なので、容量の少なさは大きな不安要素でした。
ただ、今回のCity Pack 2は容量が14Lから16Lにアップデート。
たった2Lの違いですが、このわずかな差が意外と大きいんです。

実は「もし合わなかったらメルカリで売ろう」というスタンスで購入したのですが、想像以上に収納力があって驚きました。
もちろん、荷物が少ないミニマリスト寄りな人向けではありますが、1〜2泊程度の旅行ならCity Packだけで十分対応できます。




コンパクトなのに、必要なものはしっかり入る。
この”ちょうどよさ”は、まさに僕が求めていたバックパックでした。
特に現代は、デジタルの進化によって、持ち物そのものがどんどんスリム・コンパクトになっていますよね。
パソコンは薄いし、本や書類はクラウド管理できるし、ガジェットも多機能化してひとつで何役もこなせます。
だからこそ、バッグも「大は小を兼ねる」ではなく、本当に必要なものが気持ちよく収まるサイズ感が求められていると感じます。
メインコンパートメントの
ファスナーは下まで開く

購入検討時に「いいな」と思ったもうひとつのポイントが、メインコンパートメントのファスナーが下まで開く仕様に変更されたことです。
従来のモデルでは、ファスナーが上半分ほどしか開かず、「中身が見えづらい」「パッキングしにくい」といった声が多く見られました。
ですが、City Pack 2ではガバッと大きく開くようになった(片側のみですが)ことで、視認性も収納のしやすさも大幅にアップ。

荷物の出し入れがとにかくスムーズで、「どこに何を入れたっけ?」と探す時間がグッと減りました。一番底にあるアイテムもすぐに取り出せます。
旅行のパッキング時にもストレスが少なく、バッグ全体を使い切れる感覚があるのが本当に気持ちいいです。
ポケットも豊富で整理しやすい

Aerのバックパックは全体的に、ポケットが豊富で整理しやすいのが嬉しいポイントです。
ポーチを使わずとも、ガジェットや小物をスッキリ収納できるので、必要なものをサッと取り出せてストレスフリー。
実際に各ポケットを見ていきましょう。
PCポケット&ストレッチポケット

PCポケットには、最大16インチまでのラップトップを収納できます。
僕はMacBook Air 15インチを愛用しているのですが、すっぽりと収納できるのでとてもありがたいです。

こういったミニマルなデイパックの中には、「収納できるけど取り出しづらい…」というモデルも多いのですが、City Pack 2はその点のストレスがまったくありません。
分厚めのクッションがしっかり入っていて、さらにPCが地面に当たらないように底上げされているのも安心ポイント。フリーランスにとってMacBookは生命線ですからね。

また、ストレッチポケットには書類やタブレットがちょうどよく収納できます。
僕はたまに11インチのiPadを持ち出すのですが、ここにスッと収めておけば、すぐに取り出せて便利です。
書類を持ち運ぶときも、カバンの中でグシャっとなる心配から解放されます。
フロントコンパートメント&オーガナイザー

Aerの代名詞ともいえるのが、細かく分けて収納できるポケット構成。
どのポケットもストレッチが効いていて、ある程度厚みのあるアイテムでもしっかり収まります。

モバイルバッテリーやケーブル、マウス、ポケットWi-Fiなど、かさばりがちなガジェットも安定して収納できるのが嬉しいところです。
この構造のおかげで、僕はガジェットポーチを使うのをやめちゃいました。

それぞれのアイテムに「定位置」ができるので、バッグの中で探す時間を大幅に削減できます。
フロントコンパートメントも下までガバッと開く仕様。
下側にあるアイテムにもストレスなくアクセスできます。

上部のポケットは意外と深さがあり、11インチのiPadがスッと収まるサイズ感です。
クッション性はありませんが、アクセス性重視で軽く持ち出したいときには、ここに入れてもいいかもしれません。


さらに、ジッパーポケットはほとんどマチがないため、ポケットティッシュやレシート、クロスクリーナーなど、薄手の小物を入れるのに適しています。

ちなみに、「スマートトラッカー用の隠しポケット」はここにさりげなく配置されていました。

フロントコンパートメントは、容量に応じて膨らむ形状になっており、薄手の羽織ものも無理なく収納できます。
正直、Aerのデイリー向けバッグはあまりものが入らないイメージでした。
でも実際は、意外に使い勝手がよくて、旅行時のパッキングがちょっと楽しくなっています。
フロントポケット

City Packのアイコン的な存在でもある、正面のフロントポケット。
ここには、ハンカチやエコバッグ、ワイヤレスイヤホンなど、サッと取り出したいアイテムを入れておくと便利です。

さらに嬉しいのが、キーリーシュも付いていること。
僕はここに家の鍵を付けているのですが、バッグの中で迷子になることもなく、必要なときにすぐ手に取れるので本当に快適です。

フロントポケットのジッパーはやや硬めですが、左右に持ち手が付いているため、慣れればそれほど気になりません。

むしろ、簡単に開けられないぶん、防犯面では安心感があるともいえます。
人混みや海外旅行では、「サッと開けられない」というのが重要になるので、これはおそらくAer側の意図的な設計なのではないかと思います。
細部にまでそうした配慮が感じられるのは、さすがガジェット好きやトラベラーから支持されるブランドだなと実感しました。
クイックアクセスポケット

バックパックの上部には、サッと物を出し入れできる「クイックアクセスポケット」が配置されています。
中は意外にも広く、iPhone 15 Plus・ワイヤレスイヤホン・メガネが余裕で入るサイズ感。小さめの財布もここに入りますね。

ちょっとした外出なら、このポケットだけでも完結するくらい便利です。
僕は移動中や作業中はここにスマホをしまっておくことが多いのですが、そのおかげで無意識にスマホをいじってしまう習慣が自然となくなりました。
「つい見ちゃう」スマホも、物理的に“ひと手間かかる場所”に入れておくと、不思議と触らなくなるんですよね。

また、このポケットにたくさん物を入れても、メインコンパートメントの視認性や使い勝手にほとんど影響がないもの嬉しいポイント。
前作では「中の荷物が見えづらくなる」「ポケットが邪魔で取り出しにくい」といった声もありましたが。City Pack 2ではしっかり改善されています。
ボトルホルダー

City Pack 2には、サイドにボトルホルダーが1つ搭載されています。
見た目は非常にスッキリしてますが、ゴムバンドによる伸縮構造で、水筒や折りたたみ傘もしっかり収納可能です。


ゴムバンドがかなり強力で出し入れにやや力が必要なのは難点ですが、そのぶんガッチリとホールドしてくれるため、バックパックを雑に取り回しても中身が落ちません。

何より、使っていないときはホールド部分がピタッとたたまれて、全体の美しいフォルムを損なわないのが素晴らしい。
あまりボトルホルダーは使わないけど、搭載されていると便利。そんな僕みたいな人には最適な構造なんじゃないかと思います。
アクアガードジッパーの滑らかさに感動

City Pack 2は、すべてのファスナーにYKK製アクアガードジッパーが使われています(X-Pack、Ultraモデルのみ)。
実店舗で触ったとき、このファスナーの滑らかさにかなり感動したんですよね。
止水仕様のファスナーといえば、「防水性は高いけど開けづらい」という印象を持っていました。でもこれはスーッと気持ちよく開閉できるんです。
フロントポケットだけは仕様がやや異なりますが、他の部分では止水ファスナー特有の”引っかかり”がまったくありません。
ちょっとしたことかもしれませんが、毎日使うからこそ、こういう滑らかな動作が地味にストレス軽減に効いてきます。
▼ファスナーの使い勝手はこちらの動画がわかりやすかったです。
背面もショルダーベルトも
ハンドルも肉厚で疲れにくい

City Pack 2の背負い心地ですが、かなり良好です。
背面とショルダーベルトには、しっかりとした厚みのあるクッション素材が使われていて、背中や肩への圧力を分散してくれます。
さらに、バックパック全体が“背中に沿うように湾曲している”ため、背負ったときの感覚がとても自然。体に吸い付くようにフィットして、荷物を入れていても重さを感じにくいです。

僕は”無重力バッグ”として有名な「Able CarryのThirteen Daybag」も使ったことがあるのですが、それと比べても遜色なく、長時間の街歩きでも疲れにくいと感じています。
また、City Pack 2には、トップと両サイドにハンドルが搭載されており、これがまた優秀。

すべてふっくらと肉厚な作りになっているので、手で持ち運ぶときも負担が少なく、とても快適です。
実は僕、夏場はバックパックを手持ちする機会がけっこう多くて。
30分以上歩いていると、背中が蒸れてTシャツがビチャーってなるのが嫌で、途中から手持ちに切り替えることがよくあります。
そんなときでも、この肉厚ハンドルがあるおかげでストレスなく持ち運べるのは本当にありがたいですね。
使ってみて気になった点

ここまでベタ褒めしてきましたが、実際に使ってみて「ここはちょっと惜しいな」と感じたポイントもあります。
フロントポケットがやや期待外れだった

City Pack 2のアイコン的なフロントポケットですが、個人的にはやや期待外れでした。
というのも、バックパック自体がスリム設計なので、荷物が多いとかなり窮屈になるんですよね。
たとえば、メインコンパートメントに衣類を詰めたパッキングキューブを入れると、フロントの裏側が押されてしまって、かなり膨らみにくくなります。
結果として、フロントポケットに物が入らない、入ったとしても取り出しにくい…みたいな状況になってしまうことが多いです。
もちろん、スリムな見た目とのトレードオフ。僕自身このスマートなシルエットに惹かれて購入したので、ここは仕方ないと割り切っています。
ただ、フロントポケットの便利さに過度な期待を寄せてしまうと、「あれ、思ったより入らないかも…」と不満につながるかもしれません。
なので、フロントポケットは「おまけ程度のサブポケット」として割り切って使うのが正解かなと思います。
背面ポケットがあればさらに使いやすかった

もうひとつ感じたのは、背面ポケットがあればさらに便利だったなという点です。
背面ポケットがあると、バックパックを肩から下ろさずにスマホや財布、パスポートなどを取り出せるから楽ちんなんですよね。
「Able CarryのThirteen Daybag」には搭載されていて、かなり重宝していた記憶があります。

City Pack 2の場合、上部のクイックアクセスポケットや内部のオーガナイザーである程度カバーはできるんですが、やはり背面側に1つポケットがあったら完璧だったなと感じました。
次回のアップデートに期待したいところです!
Day Pack 3を選ばなかった理由

実はCity Pack 2の購入前、同じようなモデルの「Day Pack 3」ともかなり迷っていました。
Aerのデイリーユース向けバックパックの購入を検討している方なら、同様に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
どちらもミニマルで高機能なバックパックですが、最終的にCity Pack 2を選んだ理由は以下のとおりです。
・キーリーシュの位置
・外側ポケットの存在
・価格
キーリーシュの位置
まず、キーリーシュの位置です。
City Pack 2はフロントポケットに備わっていて、すぐにアクセスできます。
対して、Day Pack 3はオーガナイザー内にあり、やや取り出しにくい位置にあるんですよね。
地味なポイントですが、日常での快適さに直結する部分なので、個人的には大きな差でした。
外側ポケットの存在
次に、外側ポケットの存在です。
Day Pack 3は外側に一切の装飾がないシンプルなデザインで、外から手軽にアクセスできるポケットがないんですよね。
上部のクイックアクセスポケットは備わっているのですが、フロントポケットと両方を備えるCity Pack 2のほうが使用シーンの幅が広がると感じました。
実際、「エコバッグやハンカチをすぐに取り出したい」という場合に、この差が効いています。
あとはフロントポケットのファスナーが「デザインのアクセント」になっていて、個人的にこの見た目がとても好みでした。
価格
City Pack 2のほうが価格が少し安かったのも決め手となりました。
同じX-Packモデルの価格は以下のとおりです。
- City Pack 2(X-Pack):37,400(税込)
- Day Pack 3(X-Pack):40,700(税込)
スペックを比較したうえで「こっちの方が機能的にも好みで、値段も安い」となれば、自然とCity Pack 2に気持ちが傾きました。
毎日使うからこそ、
自然に背負いたくなるバックパックを

City Pack 2は、スリムでミニマルな見た目と、使い勝手の良さが絶妙なバランスで共存しているバックパックです。
荷物が少なくても自立してくれる安定感、体にフィットする背負い心地、そしてシンプルながらも工夫された収納力。
どれも派手さはないけれど、「あ、これちょうどいいな」と思える気持ちよさが詰まっています。
毎日使うものだからこそ、気軽に背負えて、それでいて持っていて気分が上がる。
City Pack 2は、そんな今の僕のライフスタイルにぴったり寄り添ってくれる存在でした。
これからはこのバッグと一緒に、日々の仕事も、ふらっと出かける旅も楽しんでいこうと思います。