普通は、TPOに応じて複数のカバンを使い分けるのかもしれません。
仕事ではシンプルなこれ、旅行では大容量のこれ、夏にリュックは背中が蒸れるからブリーフバッグ…のように。
ただ、僕には「バックパックひとつで暮らしたい」という謎のこだわりがありましてですね。これまで理想のものを探しては実際に試してきました。
とくに最近気になっていたのが、バックパックとブリーフケースの二刀流製品です。
基本は両手が空くバックパックが好きなのですが、夏はどうしても背中が蒸れてしまいます。なので、ブリーフケースとしても使いやすいものを探していました。
そんな中で「お、これはいいのでは?」とアンテナに引っかかったのが、「BLACK EMBER RECTANGLE 2WAY PACK」です。
形だけを見ると、”どこにでもあるビジネスバッグ”なのですが、容量・高級感・ポケットの数と配置が、今の僕にとって最適解で惹かれちゃいました。
今回レビューする商品
“ついで”ではない
2WAYバッグ

「BLACK EMBER RECTANGLE 2WAY PACK」の大きな特徴は、リュック・ブリーフケースのどちらでも本格的に使える点です。
2WAY仕様のバックパックは珍しいものではありませんが、ほとんどが中途半端な使い心地なんですよね。
CDのカップリング曲とでも言いましょうか。
例えば以下のように、サイドハンドルとショルダーハーネスのどちらかに不満を感じるものが多いです。
- おまけ程度のサイドハンドル
→長時間のブリーフケーススタイルは厳しい - 弱々しいショルダーハーネス
→旅行で荷物が多いときのリュックスタイルは厳しい
このような2WAYバッグだと、結局リュックとブリーフケースのどちらかでしか使わなくなるんですよね。
その点、RECTANGLE 2WAY PACKは「2本のサイドハンドル」「肉厚なショルダーハーネス」を備えています。


また、ショルダーハーネスは背面に収納可能です。
この機能のおかげで、ブリーフケースを”完全体”として運用できるようになります。つまり、両A面のバックパックなんです。






夏の背中蒸れを嫌って、ブリーフバッグかトートバッグを別途購入しようか迷っていましたが、このバックパックがあれば1つで済みそうです。
1年中どんなシーンでも愛用できるのは、「人生に欠かせない相棒」って感じで、なんかいいですよね。
バックパック寄りな設計が
地味に嬉しい

RECTANGLE 2WAY PACKと似たような製品はたくさんあるのですが、だいたいが「ブリーフケース寄り」の構造なんですよね。
ブリーフケース寄りの構造は「ポケットが横向き」になっている傾向にあります。
そのため小物類は整理しても、いつの間にかバッグ内に落ちていることが多いですよね…。
BLACK EMBERでは「FORGE(フォージ)」という製品が、ブリーフケース寄りな2WAYバッグにあたります。



世の中の2WAYバッグのほとんどが、このような”ブリーフケースメイン”の構造になっています(もしくは、おまけ程度のサイドハンドル)。
僕は基本的にはリュックスタイルで運用したいので、FORGEのような製品はなかなか手を出せずにいました。
でもRECTANGLE 2WAY PACKは、縦向きで使いやすいように設計されています。これによって一般的なバックパックと変わらない使い心地で運用可能です。


なお、ダブルファスナーになっているので、ブリーフケーススタイルでも荷物を取り出しやすくなっています。


こういった”バックパック寄りな2WAY仕様”はあまり見かけないため、僕にとってはかなり魅力的な製品に映りました。
”多すぎる”くらいの
クイックアクセスポケットが便利

RECTANGLE 2WAY PACKのもうひとつの特徴としては、「クイックアクセスポケットの豊富さ」があげられます。
小物をすぐに取り出せるポケットが”6つ”も備わっているんですよね。
- バックパックの外側:2箇所
- メインコンパートメント:3箇所
- PC専用コンパートメント:1箇所
クイックアクセスポケットが豊富にあるおかげで、収納物をジャンルに分けて細かく収納しておけます。






バッグ内の奥底にゴチャッと小物が溜まっている…というのはバックパックによくある悩みですが、RECTANGLE 2WAY PACKではきちんと整理して収納できます。
持ち物が小型化している今の時代は、こういった細かくポケットが分かれているバックパックが使いやすいです。
15インチMacBook Airが
すっぽり収納可能

PC専用コンパートメントには、15インチMacBook Airがすっぽりと収まります。
縦横ともにかなり余裕があるので、16インチサイズでも入るでしょう。
なお、底面は厚いパッドで保護されています。バッグを床にドンッと置いてしまっても安心できる作りです。
また、上部に備わっているクイックアクセスポケットにも厚いパッドが入っています。

このパッドのおかげで、収納している小物がPCを痛めてしまう…なんて心配がありません。
肩に負担を感じない
丈夫なショルダーハーネス

RECTANGLE 2WAY PACKは、その背負い心地もすこぶる快適です。

僕は15インチMacBook Airを入れて、毎日5〜7キロほど歩いているのですが、肩が疲れることはほとんどありません。
その秘密は、おそらくショルダーハーネスにあると睨んでいます。
肉厚で弾力のあるクッションが入っていまして、これが肩への食い込みを防いでくれるんですよね。
このショルダーハーネスには、高級ランニングシューズにも使用されている2層のEVAフォームが採用されているようです。
バックパネルもかなりクッション性が高く、肩や腰に負担を感じずに歩き回れます。通気性も抜群です。
ファッション性を高める
フェイスコーティング加工


ブリーフケース兼リュックは、どうしてもビジネス色が強くなりがちです。
僕はスーツを着て仕事に行くわけではないので、ファッション性も重要視していました。
その点、RECTANGLE 2WAY PACKは、表面に施された「フェイスコーティング加工」のおかげでカジュアルでも違和感のない仕上がりになっています。


撥水性もあるため、ある程度なら雨にさらされても問題ありません。
タブレット専用の
収納スペースがないのは残念


RECTANGLE 2WAY PACKの少し残念な点をあげるとすれば、「タブレット専用スペース」がないところですかね。
一応、PC専用スペースにある上部ポケットに、iPad 11インチ(ケースなし)なら入りました。


ただ、ケースなしでピッタリなので実用的ではありません。
そのため、MacBookとiPadの両方を持ち歩きたいときは、メインコンパートメントにiPadを入れる形になりますね。
個人的には特に問題ありませんが、タブレット専用ポケットがあれば、より綺麗に整理できたな〜と思いました。
ちなみに、iPad miniなら前面のクイックアクセスポケットに入るようです。
その他の気になる点


僕は問題なく使えていますが、人によっては以下の点が気になるかもしれません。
- ボトルホルダーがない
- ペンホルダーがない
- AirTag専用ポケットがない
- PC専用コンパートメントが止水ファスナーではない
上記が備わっていれば、完璧に近いバックパックでしたね。
ちなみに、PC専用コンパートメントに止水ファスナーは備わっていませんが、上部ポケットに物を入れておけば、傘代わりになりそうです。
ミニマリスト兼ノマドワーカーに
おすすめなバックパック


最初にRECTANGLE 2WAY PACKを見たときは、「どこにでもあるビジネスバッグ」という印象であまり惹かれなかったんですよね。
しかし、いろいろなバックパックを試していくうちに「2WAYを求めるなら、結局この形がベストなんだな」と感じるようになりました。
価格は33,000円と安くはありませんが、ちょっといい「リュック」と「ブリーフケース」を両方買ったと思えば、良コスパといえるかもしれません。
僕と同じく「カバンをひとつにまとめたい」と考えている人は、RECTANGLE 2WAY PACKが良い選択肢になるでしょう。