ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 3」レビュー【試聴するんじゃなかった…】

試聴するんじゃなかった…。

僕は前モデルの「MOMENTUM True Wireless 2」で十分満足していたので、今回の新型はスルーするつもりでした。

音質が進化したとはいえ、前作からたった2年。それに僕はそこまで熱狂的な音響マニアではありません。

だから「どーせ聴いても大して違いわからないでしょ」と半ば冷やかしのつもりで試聴したんですよね。

しかし、この冷やかしがまずかった。

新型を試聴した日から、僕の耳はもう旧型では満足できなくなってしまいました。

どうしてくれるんですか。

というわけで、ゼンハイザーの最新フラグシップワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」が手元にあるのでレビューします。

メリットデメリット
業界最高クラスの音質
ワイヤレス充電に対応
ワークアウトにも対応
マルチペアリングポイントに非対応
外音取り込みのホワイトノイズが多め
4万円弱のわりにはデザインがチープ
目次

MOMENTUM True Wireless 3の特徴や外観

MOMENTUM True Wireless 3は、ドイツの老舗音響メーカー「ゼンハイザー」の完全ワイヤレスイヤホンです。

MOMENTUM True Wireless 3の主な特徴は以下の3つ。

  1. アコースティックバックボリューム機構(10万円の有線イヤホンと同じ)
  2. ハイブリット&アダプティブノイズキャンセリング
  3. aptX Adaptive(96kHz/24bit)のハイレゾ音源対応

簡単にいうと、「音質とノイズキャンセルが進化したやで!」というのが今回のモデルです。

あとは、ワイヤレス充電に対応したことや、サイズがコンパクトになったところも地味に嬉しい進化ポイント。

というわけで、パッケージを開封していきます。

同梱物やケース

パッケージを開けると、イケてるお兄さんが登場します。

ちなみに近くで見るとこんな感じ。

付属品

同梱物はイヤホン、説明書、イヤーピース、イヤーフィン、USB-A to Cケーブルとなっています。

ケースは従来と同じファブリック素材。重量は77gです。

「ファブリック素材は汚れが心配…」と思うかもですが、前モデルを2年間使った感じ大丈夫そうですよ。

ちなみに、ケースの大きさは前モデルよりも若干小さくなっています。

上:新型 下:旧型
AirPods Proとの比較

今作からはワイヤレス充電にも対応しています。

イヤホン本体

お待ちかねのご開帳といきましょう。

今回僕はAmazon限定モデルの「グラファイト」を選びました。

グラファイト

製品発表の時点では「デザインが微妙だなぁ」と思っていたのですが、グラファイトは結構気に入っています。

スピン加工がかっこいい

旧モデル「MOMENTUM True Wireless 2」と比較すると、イヤホン本体も小ぶりになっています。

公式によると16%小さくなったみたいです。

左:旧モデル 右:新モデル
上:旧モデル 下:新モデル

「サイズが小さくなったから耳から落ちそう…」と思うかもですが、今作からイヤーフィンが追加されたので心配無用です。

イヤーフィンで装着感も向上
イヤーフィンはサイズ変更も可能

「IPX4」の防水性能も備わっているので、ランニングでも使いやすいですね。

専用アプリでできること

ゼンハイザーはアプリで設定のカスタマイズもできます。

アプリの画面は以下。

アプリではイコライザー、ノイズキャンセリング、外音取り込みの調整ができます。

「Sound Check」は自分に最適なイコライザーを提案してくれる機能です。

自分の好みを選択すると勝手にイコライザーを作成してくれる

イコライザーはこんな感じでシンプル。

MOMENTUM True Wireless 3はイコライザーでかなり音が変わるので、店頭で試聴するときはぜひいじってみてください。

そしてタッチコントロールも細かく設定できます。

MOMENTUM True Wireless 3は、左右で個別に役割を振れるのでかなり使いやすいです。

ちなみに、タッチの感度が良すぎて気になる人は、ワンタップ目を「機能なし」にするのがおすすめです。

MOMENTUM True Wireless 3を使った感想

ここからは「MOMENTUM True Wireless 3」を実際に使ってみた感想をお伝えします。

音質の進化はすぐにわかった

僕は旧モデルの「MOMENTUM True Wireless 2」を持っていますが、音質の進化はすぐにわかりました。

まじでめちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ良くなっています。

具体的にいうと、中音域の厚みが増して、ボーカルの声がより鮮明に聴こえるようになっています。

もちろん、ゼンハイザー独特の「深く沈み込む低音」「伸びやかで艶のある高音」「まるでホール会場にいるかのような音場の広さ」はそのままです。

つまり、誰もが納得する穴のない音質になったんですよね。

旧モデルは、ジャズやクラシックを聴くのに向いているイヤホンでしたが、MOMENTUM True Wireless 3はオールジャンルいけますよ。

iPhoneのAACで聴いてもかなり良い音を鳴らしてくれます。

MOMENTUM True Wireless 3におすすめなイヤーピース

ちなみに、音質はイヤーピースを変えるとさらに化けます。

付属のものでも良いのですが、「低音のパンチがもっとほしい」という方は「ラディウス」のイヤーピースに変えてみてください。

長時間聴いていても疲れない

装着感も良好です。

僕は旧モデルでも十分でしたが、

  • 本体がコンパクトになった
  • イヤーフィンが追加された

上記によって装着感はさらに良くなっています。

また、音がマイルドになったことで長時間でも聴き疲れしません。

旧モデルは少し圧の強い音でしたが、今回はまったく感じないので充電が切れるまで音楽を聴いていられます。

ノイキャンは必要十分な効き

MOMENTUM True Wireless 3はノイズキャンセルも優秀です。

完全に騒音が消えるわけではありませんが、カフェで作業したり、電車内で音楽を聴く分には十分すぎますよ。

本体の遮音性の高さも合わせると、個人的には「AirPods Pro」よりもノイキャンは強いと感じています。

ゼンハイザーの弱点と言われていたノイズキャンセリングが進化したことで、もうメイン機はこれでいいのではないでしょうか。

外音取り込みはちょっと微妙

MOMENTUM True Wireless 3の外音取り込みについてですが、これはちょっと微妙ですね…。

理由は以下の2つ。

  • ホワイトノイズが気になる
  • 風切り音がかなりうるさい

ホワイトノイズは外で使う分には気にならないのですが、静かな場所だと「サーーーー」っていう如何にもマイクで集音している感じがして少し不快です。

また、外では風切り音がめちゃくちゃ入ってくるので使い物になりません(強風だと耳が痛すぎる)。

風切り音はノイキャンONにすると消えます。

外音取り込みの精度はAirPods Proにも負けないくらい高いのですが、ホワイトノイズや風切り音は結構気になるところですね。

とはいえ、MOMENTUM True Wireless 3のデメリットはこれだけです。

マルチポイントは近々アップデートで対応するとの噂だし、デザインもAmazon限定のグラファイトモデルは結構良くて気に入っています。

そんなわけで、結果として買ってよかったです。4万円弱は高いですが、直近でこれを超えるイヤホンが出る気がしません。

まとめ:MOMENTUM True Wireless 3は予算が許すなら買い

さいごまで読んでいただきありがとうございます。

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」をレビューしました。

メリット・デメリットを簡潔にまとめると以下のとおり。

メリットデメリット
業界最高クラスの音質
ワイヤレス充電に対応
ワークアウトにも対応
マルチペアリングポイントに非対応
外音取り込みのホワイトノイズが多め
4万円弱のわりにはデザインがチープ

いやぁ、試聴なんてするんじゃなかった。本当は買うつもりなかったのに。

旧モデルのMOMENTUM True Wireless 2を持っているからスルーできると思っていましたが、音質の進化が驚愕レベルで買わずにはいられませんでした。

iPhoneでも感動する音を鳴らしてくれるんだから、aptX Adaptive対応機器で聴いたらすごいんだろうなぁ〜。

MOMENTUM True Wireless 3は、とにかく音質にこだわるならおすすめです。少しくらい無理してでも買う価値はありますよ。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメントはお気軽に!

コメントする

目次