【失敗談】ミニマリストが陥りやすい悲惨な末路3選|やりすぎ注意

「ミニマリストになんてならなきゃよかった…」

ミニマリストとは、必要最小限のモノだけで暮らす人のこと。

”不要なモノを減らして人生を豊かにしよう”という考えが根底にあります。

メディアでよく見かける、
”何もないスッキリした部屋””少ないお金で快適に過ごす姿”に憧れて、

「自分もミニマリストになりたい」と感じる方も多いでしょう。

ただ、このミニマリスト生活はやりすぎると悲惨な末路になります。
バランスを守らないと「ミニマリストになって後悔した…」と嘆くことになるので注意です。

本記事では、そんなミニマリストの悲惨な末路を紹介します。

すべて僕の実体験なので失敗例として参考にしてください。

カズヤ

僕はミニマリスト歴3年ほど。
ミニマリストになったことで人生がかなり楽になりました。
ミニマリズムはやりすぎなければ人生の劇薬になるので正しい知識をお伝えします。

目次

ミニマリストが陥りやすい悲惨な末路3選

ミニマリズムは本質を理解していないと悲惨な末路となります。

僕が経験したのは以下の3つ。

  • 捨てすぎて逆にストレスが溜まる
  • 持ち物の少なさで競うようになる
  • ミニマリズムを強要して嫌われる

①:捨てすぎて逆にストレスが溜まる

ミニマリストの本質は「強調」です。

大切なことに最大限集中するためにモノを減らす。
これがミニマリスト本来の目的となります。

しかし、ミニマリストを目指してモノを減らしていると、
いつしか「モノを減らすことが目的」に変わってしまうんですよね。

というのも、モノを減らすと快感を得られるから。

モノを捨てるとどんどん部屋がスッキリしていく。身軽になっていく。

この快感が病みつきになり、本来必要なモノまで捨ててしまうわけです。

カズヤ

お菓子を食べると「もっと食べたい」とつい食べすぎちゃいますよね。
断捨離も「もっと捨てたい」と中毒化してしまうんですよ。

断捨離中毒による弊害は僕にも起こりました。たとえば…

  • ベッドを捨てて寝袋にする
    →睡眠の質が下がってストレスに…
  • 机とイスを捨てて床で仕事する
    →体が痛すぎて仕事に集中できない…
  • 炊飯器を捨てて土鍋で米を炊く
    →面倒くさすぎて自炊をしなくなる…

こんな感じです。※上記はあくまで僕の生活に合わなかっただけです。

少し考えれば、捨てるべきではないとわかりそうなモノですが、断捨離が中毒化していた僕は「別になくてもいいやろ」と勢いで捨てていました。

ミニマリズムは生活を豊かにするための手段のひとつに過ぎません。

モノを減らして生活が不便になるなら本末転倒。
目的が手段にならないように「断捨離のやりすぎ」には注意してください。

カズヤ

モノが多くても自分が幸せなら断捨離する必要ないですよ。

②:持ち物の少なさで競うようになる

ミニマリストの本質を理解していないと「モノが少ないほうが偉い」という勘違いが生まれます。

僕も昔はミニマリストの発信者を見て「自分のほうがモノ少ないし」とか「テレビもソファーもあるって全然ミニマリストじゃないじゃん」とか見下していました。

カズヤ

今思うと完全に病気ですね…。

前述した「断捨離中毒」もこの競争意識があると陥りやすいです。
ミニマリストだからもっと減らさないと…」みたいな感じで捨てるものを探すようになるんですよね。

そういった競争意識があると、ミニマリストのブログやYouTubeを見て勝手にストレスを感じる…といった悲惨な末路となります。

繰り返しますが、ミニマリズムは生活を豊かにするための「手段」のひとつに過ぎません。

必要以上にモノを減らしても、ただ不便になるだけです。

カズヤ

ちなみに、究極のミニマリストは”布1枚”と”水を飲むお椀”だけで暮らしているディオゲネスさんって人らしいです。
絶対勝てないですよね。

③:ミニマリズムを強要して嫌われる

ミニマリストになると「自分が不要なモノ=みんなにとっても不要なモノ」と勘違いしがちです。

そうなると、親切心から他人にもミニマリズムを押し付けるようになります。

  • 他人の持ち物にケチをつける
  • 同居人のモノを勝手に捨てる
  • モノが多い人のことを見下す

…などですね。

僕も当時同棲していた彼女にミニマリズムを強要したことがあります。
その結果、僕を断捨離されました。

今考えると、何も困っていない相手に「それ必要ないでしょ」とか「断捨離したほうがいいよ」と言ってもウザがられるだけですよね。

カズヤ

不動産の路上キャッチセールスと同じだなって反省しました…。

繰り返しますが、ミニリズムは生活を豊かにする「手段」のひとつに過ぎません。

モノが多くても少なくても、本人が幸せならどっちでもいい。必要なモノも人それぞれです。

無理に価値観を押しつけても「孤独」という悲惨な末路が待っているだけなので、やめたほうがいいです。

カズヤ

ミニマリストは宗教ではありません。

ミニマリストになって後悔しないコツ3つ

ミニマリズムを間違って習得すると、悲惨な末路をたどって後悔するだけです。

じゃあ、どうすればいいのか?というと、以下の3つがおすすめです。

  • モノを減らす目的を決める
  • 手放す前にいったん隠してみる
  • ミニマリズムの魅力は行動で語る

①:モノを減らす目的を決める

ミニマリストを目指すと断捨離中毒に陥りがち。

これを回避するには「モノを減らす目的」を明確にするのが最も有効です。

というのも、目的を明確にすることで「捨てる基準」ができるんですよね。

たとえば、僕は「仕事で成果を出すため」にモノを減らそうと思いました。
部屋にモノが少ないことで仕事に集中しやすくなるからです。

そうすることで、「これは仕事で成果を出すうえで必要だろうか?」という基準で断捨離を進められました。

僕はiPadも持っているし、ベッドも持っているし、デスクも持っています。

なぜかというと、仕事のパフォーマンスを上げてくれるからです。

反対に、ソファーはだらだらしてしまう元だったので捨てました。
服も最低限の身だしなみさえ保てればいいので数を減らしています。

しつこいかもしれませんが、ミニマリズムは人生を豊かにするための「手段」のひとつです。

目的が明確にあれば「手段が目的化」することはありません。

②:手放す前にいったん隠してみる

「たぶん必要ないけど、もしかしたら使うかもしれないし…」

このように捨てるかどうか迷うなら、いったん隠して生活してみるのがおすすめです。

たとえば、ダンボールに「断捨離候補」と書いてモノを詰めたり、部屋の端っこに移動させてビニールを被せたり…って感じですね。

断捨離したと仮定して1ヶ月くらい過ごしてみる。すると必要か不要かがわかります。

カズヤ

僕の経験上、「もしかしたら使うかも」っていうのは捨てても問題ないケースがほとんどでした。

とくに高額商品や限定品は勢いで捨てると後悔しやすいので、いったん隠して生活してみるのがおすすめです。

ちなみに、モノが多すぎる場合は「サマリーポケット」を利用するといいです。
月々275円でモノを預ってくれます。

③:ミニマリズムの魅力は行動で語る

「同居人にもミニマリズムの快適さを理解してほしい!」

…という場合は、無理にプレゼンするのではなく「自らの行動」で示すのが最もいい方法なんじゃないかなと思います。

たとえば、毎日楽しそうに過ごしている姿を見せたり、仕事でグングン成果を上げていったり。

そういったポジティブな姿を見ていると、
相手も自然に「ミニマリストってなんかよさそう」と興味を持ってくれると思いますよ。

これはSONYがウォークマンを普及させた「プロダクトアウト」というマーケティング戦略に似ています。

SONYのウォークマンは発売当初「音楽は家で聴くものだ」という人々の価値観からまったく売れなかったみたいです。
そこでSONYの営業はウォークマンを身につけて山手線を1日中グルグル回る戦略に出ました。
その結果、多くの人が「あれ何?便利そうじゃん」と翻って大ヒット商品になったとのこと。

前半でも書きましたが、無理にプレゼンしても嫌われるだけです。

もしミニマリズムの魅力を伝えたい相手がいるなら、自らの背中で語るようにしてみてください。

僕が感じるミニマリストになってよかったこと

「ミニマリストになっても悲惨な末路になるだけだ」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、僕はミニマリストになって後悔はしていません。

理由は以下のとおり。

  • 自分の時間が増えた
  • ポジティブ思考になった
  • 他人と比べなくなった

詳細は長くなるので別記事に譲ります。興味があれば読んでみてください。

まとめ:ミニマリストを目指すなら本質を理解しよう

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ミニマリストの悲惨な末路と対策を紹介しました。

もういちどまとめておきます。

ミニマリストの悲惨な末路
  • 捨てすぎて逆にストレスが溜まる
  • 持ち物の少なさで競うようになる
  • ミニマリズムを強要して嫌われる
ミニマリストになって後悔しないコツ
  • モノを減らす目的を決める
  • 手放す前にいったん隠してみる
  • ミニマリズムの魅力は行動で語る

ミニマリストは「人生を豊かにする手段のひとつ」です。

この本質さえ理解していれば“人生を好転させる劇薬”になります。

なので、人生に不満がある、将来に不安がある、今の自分が嫌いだ…などの悩みがあるなら、ぜひミニマリズムを実践してみてください。

ミニマリズムの本質をもっと深く理解したい方は、佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を読むのがおすすめです。

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この記事を書いた人

カズヤのアバター カズヤ ブロガー/ライター

1993年生まれ / フリーランスとして活動中 / ミニマリズムを活かしたライフスタイル・モノ選びを綴っています / ガジェット・アウトドア・サウナが好きです / 執筆依頼も受け付けています。

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