Aerのバックパックが大好きです。
少し前に「City Pack 2」を手にしてから、すっかりファンになってしまいました。
- 高品質な素材
- 使い勝手の良いポケット設計
- 背負ったときの安定感
出かける理由がなくても、つい背負いたくなる。そんな感覚を教えてくれたのが、Aerでした。
ただ、16Lの容量は普段使いにはちょうどいいのですが、長期の旅行で使うとなると少し心許なかったんですよね(入るけど無理している感覚がありました)。
そんな中で発表されたのが、20LモデルのCity Pack Pro 2。Aerにはすでに強い信頼感があったので、発表を知ってから購入ボタンを押すまでに時間はかかりませんでした。
ミニマルな暮らしに馴染む「20L」の容量

僕はAerのバックパックの中でも「City Collection」が好きです。なんというか、あの無骨さとモダンなdデザインの融合感がたまらないんですよね。
ただ、City Collectionには、これまで16Lと24Lの容量展開しかありませんでした。
16Lは身軽で使いやすい反面、衣類を詰めると途端に窮屈になります。City Pack 2でも1泊分の荷物は入ったのですが、「ファスナーやPCに負荷をかけているのではないか」という心配があったんですよね。


かといって、普段使いに24Lは大きすぎる。なんとなく”バッグに自分が背負われている”感覚があり、気軽に持ち出す気にはなれないサイズ感でした。

バックパックは「普段用」と「旅行用」で分けるのが一般的なのかもしれませんが、僕はできるだけひとつに絞りたいんですよね。そのほうが”相棒”として愛着が湧いてくるからです。
だからこそ、今回登場した「20LのCity Pack Pro 2」は、ようやく自分にフィットするAerのバックパックに出会えた、という感覚があります。
使い手に寄り添ったアップデート
City Pack Pro 2(20L)は、ただ容量が変化しただけではなく、細かなところにもアップデートが加えられていました。
サイドにファスナーポケットを配置

24Lモデルは両側ともボトルポケットの仕様になっていますが、20Lモデルでは片側が「ファスナー付きポケット」へと変更されています。
これが思った以上に便利で、鍵やスマホ、カードなど、さっと取り出したいものがここに入るようになりました。
僕は鍵を入れているのですが、キーリールと組み合わせることで、バッグを下ろさずにそのまま取り出せるのがとても快適です。
取り外し可能なキーリーシュを採用

キーリーシュが「取り外し可能」になったのも嬉しいポイントです。
サイドポケットだけでなく、フロントポケットの上下にもループが用意されており、自分の使いやすい位置に取り付けられます。



不要であれば外しておいたり、必要に応じて別途キーリーシュを購入して増設したり…と、自分好みにカスタマイズできる柔軟さもあります。
フロントポケット(下部)の使い勝手が向上

City Pack 2のレビューで「フロントポケットが窮屈で使いにくい」と書いたのですが、今作ではしっかり改善されていました。
パッと見ではわかりにくいのですが、内側に膨らむようにダーツを加えており、収納のしやすさが大きく変わっています。

以前はほとんど使っていなかったフロントポケットも、今では自然と手が伸びる場所になりました。
再設計されたトップハンドル

トップハンドルも、さりげなく再設計されています。
以前のモデルと比べて握り心地が良くなり、バッグを持ち上げたときの安定感が増しました。
背中の蒸れが気になる夏場は手持ちで歩くことも多いので、このアップデートは嬉しいですね。
パッキングのストレスを、大幅に軽減

メインコンパートメントは、クラムシェル型が採用されています。スーツケースのように180度ガバッと開くので、中身を一覧しながら荷物の整理が可能です。
僕はバックパックひとつで旅行をするスタイルなので、この開き方はかなり助かるんですよね。バッグの奥に手を突っ込む必要がなく、荷物の出し入れがスムーズになります。


20Lクラスのバックパックでこの開き方をするモデルは、意外と多くありません。その点も僕がCity Pack Pro 2に惹かれたポイントのひとつです。
必需品を整える、豊かなポケット構成

Aerのバックパックは、いろいろなポケットが付いているのが便利なんですよね。
ただ多いだけではなく、”どこに何を入れるか”が自然と決まる設計になっているのが心地いいところです。
各ポケットを見ていきましょう。
フロントポケット(上部)

フロントポケット(上部)はマチが広く取られているため、見た目以上にしっかりと収納できます。
ワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリーなど、日常的によく使う小物をまとめて入れておくのにちょうどいいサイズ感です。

さらに、伸縮性のある2つのポケット、ファスナー付きポケット、ペンスロットも備わっており、細かなアイテムをきちんと仕分けられます。





ガジェットポーチがそのまま付いている感覚なので、荷物をひとつ減らせるのが嬉しいポイントですね。僕が最も気に入っているポケットです。
フロントポケット(下部)

フロントポケット(下部)は、iPad miniや文庫本がすっぽり収まるサイズ感です。
内側に膨らむ構造になっているため、小物ポーチやエコバッグなど、少しかさばるアイテムでも無理なく収納できます。

ガジェット類は上部に、その他のサッと取り出したいものを下部に。そんなふうに役割分担することで、バッグの中が自然に整っていきます。
クイックアクセスポケット

トップにもクイックアクセスポケットが付いています。
スマホやイヤホン、サングラス、ミニ財布、リップクリームなど、使用頻度の高いアイテムを入れておくのに便利なポジションです。

深さはそこまでないものの、サッと取り出したいものを厳選して入れておくには十分。むしろ、メインコンパートメントを邪魔しない設計が気に入っています。
ファスナー付きサイドポケット

片側には、ファスナー付きのサイドポケットが配置されています。
キーリーシュを取り付けるループがあるので、鍵やICカードといった「すぐに取り出したいけど落としたくないもの」を安心して入れておけます。
サイズもそこそこ広く、伸縮性のある素材が採用されているため、大きめのスマホも無理なく収まります。いろいろな使い方ができそうですね。
ボトルポケット

反対側には、ボトルポケットが配置されています。水筒やペットボトル、折りたたみ傘などを収納するのに便利です。
素材には強力なゴムが使われており、海外のレビューサイトでも「長期間使用しても緩くならない」と評価されていました。
使い込むうちにへたってくるボトルポケットも少なくないので、ここへの配慮は長く使いたい派としては嬉しいポイントです。
メインコンパートメント

メインコンパートメントは広々としており、1〜2泊程度の衣類なら余裕で収納できちゃいます。
内部の構成もよく考えられており、背面側にはストレッチポケット、フロント側にはジッパーポケットが上下2つ配置されています。

最初は「ポケットが多すぎるかも」と思っていました。でも実際に使ってみると、持ち物をジャンルごとに分けて、それぞれの定位置を決められるのが便利なんですよね。
普段はあまり使わないものをここに入れておくと、フロントポケットに余白が生まれて、全体の使い勝手が向上します。
PCポケット

PCポケットは、メインコンパートメントとは独立した構造になっています。
メインコンパートメントと共有するタイプのバッグは、荷物が多いときにPCが圧迫されたり、干渉によって傷がついたりするので好みではないんですよね。
その点、この構造であれば干渉しにくく、容量を気にせずに使えます。旅行のときも安心してパッキングできるのが嬉しいところです。

また、クッション性もしっかりしており、移動中の衝撃からもしっかりと守ってくれます。

さらに、底面が少し浮いた“上底”構造になっているため、バッグを床に置いたときの衝撃も直接伝わりにくい設計です。高価なデバイスを毎日持ち歩く身としては、こういう細かい配慮がとても心強い。
書類やタブレット、キーボードなどを収納できるポケットも備わっており、仕事道具をまとめて整理して持ち運べるのも使いやすいと感じました。
背負い心地の良さを、あらためて

以前に使用していたCity Pack 2でも感動したポイントですが、Aerのバックパックはやっぱり背負い心地が抜群ですね。
実はCity Pack 2を手放してから、さまざまなブランドを試していました。どれも特に不満はなかったのですが、あらためてAerを背負ってみると、その違いに気づきます。
おそらく、「オーバーキルじゃないか?」と感じるほど極太なショルダーハーネスと、絶妙に湾曲した背面パネルが効いているのだと思います。


Aerの公式サイトにも「快適さとフィット感を追求した人間工学に基づいたハーネスシステム」と紹介されており、その言葉は伊達じゃないことを、あらためて実感しました。
中身に左右されない自立性

Aerのバックパックは、中身がほとんど入っていなかったり、重心のバランスが悪かったりしても、安定的に自立してくれるのが使いやすいんですよね。
床に置きたいときに、立てかける壁を探したり、足で挟んだり…といった”ひと手間”がなくなる感覚が想像以上に快適です。

また、僕は自宅の「収納家具」としてもバックパックを使っていまして。部屋のどこに置いてもきちんと立ってくれることは、非常に大切なポイントなんですよね。
City Pack Pro 2は、Aer製品の中でも特に自立性が高いのが特徴。この安心感があるだけで、置く場所や使い方の自由度がぐっと広がります。
無骨さの中にある色気

City Pack Pro 2には、素材違いで「CORDURA® バリスティックナイロン」と「Ultra 400X」のモデルも展開されています。
実はUltraモデルとも迷ったのですが、最終的にX-Pacを選んだ決め手は”内装のカラー”です。X-Pacモデルは、内側にオレンジが使われており、それが絶妙な差し色になっています。



外観はマットでミニマルなのに、開けると鮮やかなオレンジがふっと顔を出す。そのコントラストが、なんともいえない色気を感じさせます。
無骨な外観だからこそ、このさりげないアクセントがより際立つんですよね。X-Pac素材の独特な質感も相まって、どこかスポーツカーのような雰囲気を感じます。


バッグを開くたびに少しだけ気分が上がる。
毎日使う道具だからこそ、そんな要素を大切にしたいと思っています。
実際に使ってみて気になった点
全体として満足度の高いバッグではありますが、いくつか気になるポイントもありました。
購入を検討している方は、参考にしてください。
- メインコンパートメントの開閉が硬い
- アクアガードジッパーの耐久性に不安が残る
メインコンパートメントの開閉が硬い

メインコンパートメントには、太めのコイルジッパーが使われています。
耐久性が高いのは安心材料なのですが、その分、開閉時の抵抗が強くなってしまう点に注意が必要です。
僕はここにヘッドホンを入れているのですが、サッと取り出せないのは、少しストレスを感じる場面もありますね。

ただ、細いジッパーになると、今度は破損のリスクが高くなるのも事実です。
僕は旅行でもこのバッグを使うので、荷物を詰め込んだ状態での負荷を考えると、このくらいしっかりしたジッパーのほうが安心感があります。
アクアガードジッパーの耐久性に不安が残る

X-PacとUltraモデルでは、全体にアクアガードジッパー(止水ジッパー)が採用されています。
雨の日でも気兼ねなく使えたり、見た目に統一感が出たりするのは魅力的ですが、その一方で、長く使っていく中での耐久性には少し気になる部分もあります。
というのも、アクアガード特有のコーティングには寿命があり、使い込むうちに剥がれてくる可能性があるんですよね。

特に急なカーブがある部分は負荷が集中しやすく、繰り返し開閉することで細かなひびが入り、そこから剥離が進むこともあると聞きます。
コーティングが剥がれてしまうと、防水性が落ちるだけでなく、見た目にも影響が出てしまいますからね。このあたりは気になるポイントです。
とはいえ、Aer製品に使われているのは「YKK製のアクアガード」です。安価な止水シッパーに比べれば、コーティングの定着力は高いでしょう。
調べてみると、5〜10年程度が一般的な寿命とされているようなので、個人的にはそこまで神経質になる必要はないかなと感じています。
(参考:raddit「アクアガードを使うべきか使わざるべきか、それが問題だ。PUコーティングされたファスナーの中長期的な使用感はどうだった?」)。
CORDURAモデル(止水ジップの使用が最小限)
ミニマリストに寄り添う、完成度の高いバックパック

僕はバックパックが好きで、さまざまなものを試すのがひとつの趣味になっています。
これまでたくさんの製品に触れてきましたが、City Pack Pro 2(20L)ほど完成されたモデルはないのでは…と感じています。
- オンオフどちらでも使いやすい容量
- 高品質な素材がもたらす耐久性と、手にしたときの満足感
- 自然と背負いたくなる心地よさ
僕はバックパック選びでこうした点を重視しているのですが、City Pack Pro 2(20L)は、そのすべてを満たしていました。
正直なところ、しばらくはこれ以上のバッグに出会える気がしません。
それでも、またどこかでそれを超える製品が現れるのか。そんな期待を持ちながら、これからも使い続けていこうと思います。



