「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、まさに以前の僕はその典型でした。
Amazonセールのたびに、「何かお得なものはないかな?」「お、これ安いし買っておこう」と、特に必要のないものを次々にポチっていたんです。
ただ、こういったセール品って、商品が届いた瞬間こそ満足感があるものの、数日、数ヶ月後には買ったことすら忘れていたり、断捨離の対象になっていたりするんですよね。
気づけば、クレジットカードの明細には「なぜこれを買ったのか分からない支出」がズラリ。お得な買い物をしているつもりが、実は“無駄を積み重ねていただけ”だったのです。
そんな僕を変えてくれたのが、本か何かで知った「たったひとつの考え方」でした。
それ以来、無駄遣いがピタリと止まり、今では”ミニマリスト”と名乗れるほど、少ない持ち物で快適に暮らせるようになっています。
この記事では、Amazonセールでの無駄遣いを防ぐための考え方について、僕の実体験を交えてお伝えします。セールのたびに後悔している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
僕がAmazonセールで無駄遣いしていた理由

昔の僕は、Amazonセールが始まるたびに「何か掘り出し物があるかも」とセール会場をのぞきに行くのが習慣になっていました。
買い物に明確な目的があるわけではなく、安くなっている商品を“探しに行く”感覚。
その結果、使い道がはっきりしないまま「安いから」と買ってしまい、後で後悔することが少なくありませんでした。
なぜそんな行動をしていたのか?
理由を振り返ってみると、大きく2つの心理が影響していたことに気づきました。
セールの”限定感”に流されてしまう

「今を逃すと損するかもしれない…」
「人気商品はすぐに売り切れそうだな…」
Amazonセール中、こんな気持ちになることありませんか?
僕はまさにこの”限定感”に毎回やられていました。
特に”プライムデー”や”ブラックフライデー”といったビッグセールは年に一度しか開催されないため、「今のうちに買わなきゃ」という焦りが強くなります。
普段だったら見向きもしない商品でも、「この価格なら買ってもいいかもしれない」と、ついカートに入れてしまうんですよね。
しかも、ビッグセール中は周囲もお祭り状態。
SNSでも「〇〇は絶対買うべき!」「これは価格破壊すぎるw」といった投稿が飛び交い、周囲が盛り上がっている様子を見ると、自分も何か買わなきゃという気持ちになってしまいます。
当時の僕は、すっかり冷静さを失い、”買うこと自体が目的”になっていました。
同じように、「必要かどうか」ではなく「安いから買う」という理由で購入してしまっている方も、意外と多いのではないでしょうか。
割引率の高さに目を奪われてしまう

「〇〇%オフ!」という数字には、想像以上のインパクトがあります。
無駄遣いはやめようと思っていても、定価の半額近くまで値下げされていると、「こんなに安く買えるなら…」とつい購入を検討してしまいませんか?
僕も「特に必要ないけど、あれば便利そう」「安いしいいよね」と自分に言い訳しながら、気がつけばポチってしまっていたことが何度もあります。
たとえば、ワイヤレスイヤホン。
少し気になる製品が40%オフくらいになっていて、「これは買いだ!」と即購入したのですが、すでにお気に入りのイヤホンを持っていると、結局ほとんど使いません。
なので、数回試しただけで満足してしまい、最終的にはメルカリで手放すことに。
売って多少のお金は戻ってきたものの、それでも「無駄遣いをしてしまった」という後悔は残ってしまいました。
こういうのが何度もあったんです。たとえ安く購入できたとしても、生活に定着しなければ”不要な出費”でしかありませんよね。
つい無駄遣い…
そんな僕を変えた”たったひとつ”の考え方

Amazonセールのたびに「安いから」「今買わないと損しそうだから」とついポチってしまう。
そんな僕の買い物癖を変えてくれたのは、本か何かで知った”たったひとつの考え方”でした。
「それが定価でも買うか?」
を問いかけるようにした

セールになると、”大幅値引き”や”周りのお祭りムード”に気持ちが動きがちですが、ここで一度立ち止まって、自分にこう問いかけるようにしました。
「もし、定価だったとしても買う?」
購入前にこの問いかけを挟むことで、その商品が”本当に必要なモノかどうか”を冷静に判断できるようになります。
商品の必要性と
自分の本音を引き出す

たとえば、以前の僕なら少し気になっていたガジェットが”半額”になっていたら、「この値段なら試してみようかな」と深く考えずにポチっていました。
でも、「定価でもほしいか?」を自問するようになってからは、
- 「いや、定価だったらいらないわ」
- 「別にこれがなくても困らないしな」
- 「すでに同じようなもの持ってるし…」
というふうに、”自分の本音”や”買おうとしているモノの必要性の低さ”に自然と気づけるようになったんです。
この一歩立ち止まって考える癖を身につけることで、「自分にとって何が本当に必要なのか」を見極める視点を持てるんですよね。
セールの雰囲気や割引率に流されず、冷静に「自分の基準」で選べるようになる。それこそが、満足度の高い買い物につながるんだと実感しています。
「定価でもほしい」なら絶好の購入タイミング

裏を返せば、今まで「ほしいけど、ちょっと価格が高いんだよな…」と購入を迷っていた商品がセール価格になっている場合、それは絶好の購入タイミングです。
すでに定価での購入を真剣に検討していたということは、その商品が自分にとって本当に必要で、使うイメージも具体的に描けているということ。
そんな”価値あるモノ”が安く手に入るなら、それはまさに「賢い買い物」といえますよね。
このように、”安いから買う”という感覚から、「必要だから買う」という判断軸にシフトすることで、僕はセールの誘惑に振り回されることがなくなりました。
結果として、無駄遣い癖が少しずつ解消され、今ではミニマリストと名乗れるほど、持ち物も気持ちもスッキリした暮らしができています。
セール品の購入を迷った場合は、自分自身に「定価でも買うか?」というシンプルな問いかけをしてみてください。
物欲を抑えるために、僕が実践していること

「定価でも買うか?」という問いかけで無駄遣いはかなり減りました。
それでも、インターネット広告やSNSの投稿など、物欲を刺激する情報は毎日のように目に飛び込んできます。
気になるガジェットのレビューや、「買ってよかった!」という体験談を見ていると、「自分もほしい…」と気持ちが揺れること、ありますよね。
そんな悪魔のささやきから完全に逃れるのは正直難しい。だからこそ、僕は“物欲とうまく付き合う”ことを意識するようになりました。
以下の3つを意識することで、衝動買いをグッと減らすことができます。
- ほしいものリストを事前に作っておく
- カートに入れたまま、一晩寝かせてから判断する
- それを具体的に使うシーンを書き出してみる
ほしいものリストを事前に作っておく

まず実践しているのが、「ほしいものリスト」を日頃から作っておくことです。
僕は、気になる商品を見つけたとき、すぐには買わず、Amazonのほしいものリスト(またはスマホのメモ)に残しておくようにしています。
そうすることで、セールが始まったときも「お得な商品を探す」のではなく、「気になっていた商品が安くなっていないか」という視点でチェックできるようになるんです。
これだけでも、必要ない商品に手を出すリスクがかなり減ります。
たとえば、「あれ安くなってないかな?」とサイトを検索していると、つい他の商品も見てしまいますよね。そういった余計な行動を減らせます。
さらに、リストを見返すタイミングで「これ、本当に必要か?」と自問する習慣も身につきました。
リストに入れた当初は「ほしい」と思っていたのに、時間が経つと興味が薄れている…そんな商品が結構あるんですよね。
このように、リストを“寝かせる場所”として使うだけでも、冷静に判断する余裕が生まれるので、ぜひ試してみてください。
カートに入れたまま、
一晩寝かせてから判断する

「これは絶対にほしい…!」と思った商品って、その場の勢いでポチりたくなりますよね。
でも、そういうときほど冷静になることが大事で、僕は「カートに入れたまま一晩寝かせる」というルールを取り入れています。
- 「明日になっても心からほしいと思えるなら買う」
- 「もし気持ちが冷めていれば見送る」
たったこれだけのルールですが、衝動買いを防ぐためにはかなり効果的です。
実際、翌朝カートを見返してみると、「なんでこれほしいんだっけ?」「よく考えたらいらないかも」と思うことが意外に多いんですよ。
友達や恋人、家族などと喧嘩してしまったときと同じで、時間を置くことで気持ちの熱が落ち着き、冷静な判断がしやすくなります。
特にセール期間中は、「今買わないと損するかも!」という焦りもあって、つい衝動的にポチりがちですよね(YouTuberも煽ってくるし…)。
「明日売り切れてたらどうしよう…」という不安もあるかもしれませんが、”価格が安いからほしい”という商品は購入後に後悔しがちです。
もし本当に必要な商品なら即購入もありですが、少しでも迷いがあるのなら、「焦って後悔するよりも、冷静に判断して納得のいく買い物をすることが大切」だと僕は考えています。
それを具体的に使うシーンを
書き出してみる

モノを買うとき、僕は必ず「その商品をどう使うのか」という具体的なシーンについて、スマホのメモや紙に書き出すようにしています。
たとえば、ガジェットなら「何がどう便利になるのか」、ファッションアイテムなら「どの服装に合わせて、いつ身につけるのか」など。日用品も然り。
こうして想像ではなく、文章化してみると、「意外と使う機会ないかも」「今持ってるアレで代用できるかも」という事実に気づけるようになります。
逆に、使うシーンがすぐに思い浮かぶ商品は、買ってすぐ生活に馴染む可能性が高いです。
昔の僕もそうでしたが、「あったら便利そうだな」「いつか使うかも」という曖昧な理由で買ったモノって、結局は出番がなくて、引き出しの奥に眠っていることが多いのではないでしょうか?
そういった無駄遣いを防ぐためにも、購入前に「どう使うか」を具体的にイメージしておくことが大切なんです。
本当に必要なものは、
価格に関係なく「ほしい」と思えるもの

セールや限定感に流されて買い物をしてしまうと、一時的な満足感は得られても、あとで「なんで買ったんだろう…」と後悔することが少なくありません。
そんな僕を変えてくれたのが、「定価でも買うのか?」というシンプルな問いかけでした。
さらに、
- ほしいものリストの作成
- カートで一晩寝かせる習慣
- 使うシーンの具体化
といった行動を加えることで、「安いから買う」ではなく、「本当に必要だから買う」という軸を持てるようになりました。
本当に必要なものは、価格に関係なく「ほしい」と思えるものです。
価格が高くても「これがあると生活がよくなる」と確信できるモノこそ、自分にとって本当に価値ある買い物なんだと思います。
無駄遣い癖に悩んでいる方は、ぜひ自分に「それ、定価でも買う?」と問いかけてみてください。その問いが、あなたの暮らしを整えてくれるはずです。