会社を辞める決意ができないなら「上司」を判断基準にしよう【将来像はその人】

「今の会社に不満はあるけど、辞めたらなんか後悔しそう…」

このような考えから退職を決意できない人もいるのではないでしょうか。

過去の僕にもそんな経験があります。

自動車工場で9年ほど働いていたのですが、だんだん機械にように過ごす毎日にうんざりしてきました。とはいえ人間関係は良好。それで「この居心地のいい場所を離れてもいいものか…」となかなか辞める決意ができなかったんですよね。

しかし、ある判断基準を知ってから「あ、これは辞めるべきだ」という気持ちに一瞬でなれました。

本記事では、そんな会社を辞めるかどうかの判断基準にまつわる話から、スムーズに会社を辞める方法までを紹介します。

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会社を辞めるか迷うなら
上司を判断基準にしよう

会社を辞めるかどうか迷っているなら「上司」を判断基準にしてみてください。

というのも、上司はこのまま働き続けた場合の将来像だからです。

現状に不満があると「頑張って出世しよう」と考えるかもしれません。
しかし、今の会社で頑張ったところで上司のポジションにつくだけです。

上司のような生活を送りたいですか?

あなたの上司はどんな人でしょうか。尊敬できる人でしょうか。

もし上司が理想であるなら努力する価値があります。

ただ、「この人みたいになっても仕方ないな…」と感じるのであれば、今の会社に残っても不満が解消されることはないでしょう。

僕の場合、上司を見ても全然楽しそうじゃなかったんですよね。毎日「早く帰りたい」が口癖の人ばかりでしたし、仕事中もピリピリしている人が多かったし…。

「出世しても幸せにはなれないのか…」と思うと、「辞めても後悔しないだろうし、いっそ会社を変えてみるのもありかも」という気持ちが強くなりました。

もし余命が1年でも現状維持を選びますか?

こちらの本に書いてあったのですが、看護師が末期患者と接する中で以下の言葉をよく聞くそうです。

  • もっと自分らしく生きればよかった…
  • あんなにガムシャラに働かなくてもよかった…
  • もっと自分の幸せを追求すればよかった…

20代や30代で死を想像するのは難しいかもしれません。
僕も特に意識することなく生きていました。

でも「もし余命が1年しかなかったら…」と考えたらどうでしょうか。
「どうせすぐ死ぬし、少し悪あがきしてみようかな」という気持ちになりませんか?

いずれにせよ、今の会社で幸せになれそうにないなら環境を変えてみる価値はあります。日本は少子高齢化でどこも人手不足です。転職先はいくらでもあります。

そう考えると、毎日不満を抱えながら我慢して働くのはなんだかバカバカしいですよね。

上司に退職を言い出せないときの対処法

「会社を辞める決心はついたけど、上司に伝える勇気が出ない…」と悩んでいる人もいるかもしれません。

実は当時の僕もそうでした。「今日こそ言うぞ」と意気込むものの、2週間くらいモジモジしていたのを覚えています。

もし同じような悩みがあるなら、以下2つの方法を試してみてください。

  • 周りに退職宣言をする
  • とりあえず上司に近づく

順番に解説します。

①周りに退職宣言をする

上司になかなか伝える勇気が出ないなら、周りに退職を宣言してみるといいです。

同僚・友達・家族…と誰でもいいのですが、とりあえず「会社辞めるわ」と宣言してみてください。

宣言すると、強制的に行動するしかなくなります。

宣言したのにいつまでも行動しなかったら「まだ辞めないの?」と変な空気になりますよね。そこを逆手に取りましょう。

僕はいつも昼食を一緒に食べている同僚に宣言しました。
仕事の愚痴を言う流れでポロッと伝えた感じですね。

もし宣言する相手がいない場合は、SNSに書き込むだけでも使命感は生まれると思います。

とにかく「辞めないとダサい」という状況を作り出すのが重要です。

②とりあえず上司に近づく

周りに宣言したら、とりあえずでも上司に近づいてみてください。

もう何も考えずに近づいてみるだけで大丈夫です。
すると、「ん?どうした?」みたいな反応があるはず。

こうなってしまえば、もう何か話すしかありませんよね。
僕はそこで「えぇい!言ってしまえ!」と勇気を出すことに成功しました。

”退職を伝えに行く”と思うと足がすくんでしまいます。
なので「何も考えないこと」がポイントです。

いずれにせよ、上司に伝えないかぎり会社を辞めることはできません。
あらゆる強制力を利用してしっかり伝えましょう。

上司に退職を伝えるときの注意点

会社を辞めるには、まず直属の上司に意思を伝えます。

ただ、強い引き留めにあったり、スムーズに辞められなかったりする可能性もあります。

なるべく円満に辞めるためにも、以下2つのことを意識するのがおすすめです。

  • 嘘でもポジティブな理由を伝える
  • なるべく早いタイミングで伝える

順番に解説します。

①嘘でもポジティブな理由を伝える

ほとんどの人は、会社に不満があるから退職を考え始めたと思います。

しかし、ネガティブな退職理由を伝えてしまうと、しつこく引き留められる可能性があります。

例えば、人間関係や業務内容に対する不満を伝えた場合、「部署を変えてあげるから」「新しい仕事を与えるから」「残業を減らすから」と言われるかもしれません。返答に困りますよね。

また、このような引き留めは適当に言っていることが多いそうです。もし約束が守られなかった場合、関係性の悪化から退職を伝えにくくなるでしょう。

なので、退職理由は嘘であってもポジティブに伝えるのがおすすめです。

  • 〇〇業種にどうしても携わりたい
  • リモートワークできる会社に転職したい
  • 家業を継ぐことになった

こんな感じで、応援されるような理由を伝えると、上司も仕方ないかと感じてくれます。

ちなみに僕は工場だったので「リモートワークがしたい」という旨を伝えました。

②なるべく早いタイミングで伝える

会社を辞めるときは「引き継ぎ業務」が発生します。

自分の後継者を育てる必要があるため、退職を伝えてすぐに辞められるわけではありません。

なので、「転職先が決まっているから今月中に辞めます」みたいな言い方をしてしまうと、上司や同僚に迷惑がかかってしまいます。どうせ辞めるにしても喧嘩別れは後味が悪いですよね。

また、喧嘩別れになると、転職先に提出しないといけない書類を送ってもらえない…みたいな嫌がらせを受けることもあるそうです。SNSでそういう人がいました。

一応、法律上では「2週間後に辞めてOK」とされていますが、引き継ぎを考えるとあまり現実的ではありません。

なので、会社を辞めるなら引き継ぎを見越して「3ヶ月前くらい」に伝えることをおすすめします。

あと、人によってはモジモジしているうちに「昇進や異動」が絡んでくるかもしれません。辞めるタイミングを失う可能性もあるので、言いやすそうなタイミングなら早めに伝えるのが重要です。

会社を辞めた後の不安を緩和する方法

もしかしたら、会社を辞めた後が不安な人もいるかもしれません。

「いい転職先が決まるか…」「貯金が尽きないか…」と考えると少し怖いですよね。僕自身もフリーランスになるために辞めたので、会社を辞めた後の生活はめちゃくちゃ不安でした。

なので、会社を辞めた後の不安を緩和する方法も紹介しておきます。

  • 自分にできる仕事を把握する
  • 固定費を下げる

①自分にできる仕事を把握する

「仕事が見つかるかわからない…」と不安なら、とりあえず求人サイトを見てみてください。

今は少子化の影響から人手不足に悩む企業が多いです。

つまり、働き口に困ることはまずありません。
実際、厚生労働省でも企業の人手不足は大きな課題として掲げています。

なので、リクナビNEXTのような求人サイトを見ると、「今まで何をそこまで悩んでいたんだろう」と安心できるはずです。

「求人票を見ても自分にできそうな仕事がない…」と悩む場合は、転職エージェントに相談してみると解決します。

転職エージェントで無料相談を受けると、希望条件や経験などを照らし合わせて「こんな仕事紹介できますよ」とアドバイスをもらえるんです。

中には、自分一人で検索してもわからなかった仕事が見つかることもあります。

大手のリクルートエージェントなら押し売りもありません。
僕も相談だけさせてもらいましたが、フリーランスを目指す旨を伝えたら応援してくれました。

②固定費を下げる

人生に漠然とした不安があるなら「固定を下げること」を徹底してみてください。

毎月の支出が減れば、それだけ稼がなければならないお金も減ります。

例えば、月12万円で生活できるのなら、正直アルバイトだけでも過ごせるでしょう。そうなれば、今の会社にしがみつく必要もないし、焦って正社員求人を探す必要もないですよね。

僕は自由なフリーランスに憧れて会社を辞めました。でも退職するときに副業で稼ぎがあったわけではありません。貯金も70万円くらいでした。

それでも会社を辞める決意を固められたのは、「最悪アルバイトでも生きていける」という安心感があったからです。

固定費を削れば、その身軽さから人生観もかなり変わります。
ぜひこの機会に見直してみてください。

ちなみに、僕はミニマリスト関連の本から影響を受けました。
おすすめは以下の記事でまとめていますので、興味があれば参考にしてください。

上司に憧れないなら
転職の準備をしよう

そんなわけで、今の会社を辞めるか悩んでいるなら「上司」を判断にするといいです。

上司を見て不満が消えそうにないなら、この先もずっと不満を抱えながら生きていくことになります。

いざ転職を意識すると「面倒くさい…」という気持ちが生まれるかもしれませんが、その場合は、自分が死ぬ間際にベッドで横たわっているシーンを思い浮かべてみてください。

きっと「もっと好きなように生きればよかった…」と後悔しているはずです。

今は転職難易度がそこまで高くありません。自分のやりたい仕事が見つからない場合は、リクルートエージェントに無料相談すればヒントを得られます。

リモートで自宅から相談もできますので、今の会社を辞めたいなら活用してみてください。

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