工場勤務からWebライターになってみて感じること【きつい/楽しい】

僕は27歳まで自動車メーカーで工場勤務(正社員)をしていました。

高卒入社で9年勤務。職場の人間関係も良好。

このまま定年まで働き続ける選択肢もあったのですが、「この先20年、30年…と工場で過ごす人生ってどうなんだ?」という疑問。

またフリーランスの自由な働き方への憧れから、Webライターとして開業を決意しました。

Webライターは資格不要。文章にも「型」があるため、少し勉強すれば誰でもなれます。副業でも人気があり、興味のある方は多いかもしれません。

本記事では、Webライターを1年以上経験した僕が感じる「きついこと・楽しいこと」を書きました。

Webライターをやるかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

kazu

Webライターに専念してみて、工場勤務の良さに気づけた部分もあります!

Contents

工場勤務からWebライター
になって感じる「きつい」こと

WebライターはパソコンとWi-Fiがあれば、どこでも働けます。自宅でもです。

最初は「工場で肉体労働しているより絶対楽しいじゃん」と意気揚々としていたのですが、実際に働いてみると、意外にきついと感じることも多々ありました。

僕がWebライターできついと感じたことは、以下の3つです。

  • 時給換算すると悲惨
  • 談笑相手がいない
  • フィードバックが怖い

順番に解説します。

時給換算すると悲惨

まず、Webライターは誰でもできるような仕事が多いです。

「文章を書く」というとなんだかすごそうに見えますが、実際はある程度「型」が決まっていまして。つまり、情報を当てはめるだけ。中学生でも3,000文字、5,000文字と書けちゃいます。

なので、初心者向け案件の単価は安いものが多いんですよね。
1文字0.7円〜1.0円程度、記事単価にして3,000〜5,000円程度が相場となっています。

「文字単価1円・3,000文字の記事」の案件を3時間で執筆完了すれば時給1,000円です。でも、書き慣れていないと8時間くらいかかるでしょう。そう考えると、時給換算すると悲惨ですよね。

kazu

これならコンビニでアルバイトしていたほうが稼げるじゃん…って何度も思ったことか…。

実際、株式会社AlbaLinkがおこなった調査でも、Webライターの仕事をして感じたデメリットで最も多かった回答が「単価が安い」でした。

出典:PR TIMES

記事作成に時間がかかるのもそうなんですが、情報をリサーチしたり、構成を考えたりする業務も含めて1文字1円、というのが基本です。

おまけに修正指示の対応もしなければならず、総合的に見積もると、時給単価はもう「考えたら終わり」くらい低くなってしまいます。

もちろん案件に慣れていけば、執筆スピードアップ・文字単価アップもしていくのですが、最初の頃はかなりきつかったですね…。

談笑相手がいない

僕は人よりも孤独耐性が強いほうです。
高卒で工場勤務を選んだのも「黙々と作業しているだけでいいから」でした。

なので、”自宅で黙々と執筆してお金を稼げる”Webライターは最高だと思っていました。

しかし、実際に1年くらい継続していると、けっこう「孤独感」が辛くなってきますね…。

一応、クライアントとやりとりはあるのですが、基本的にチャットで業務連絡をするだけなので、コミュニケーションって感じではありません。

副業時代は気にならなかったものの、フリーランスになるとかなり寂しい気持ちになります。

kazu

今思うと、工場勤務で同僚とくだらない話をしながら働くもはけっこう楽しかったですね。

まぁこの孤独感は、プライベートを充実させたり、ライター仲間を作ったりしながら解消させていこうと思います。

フィードバックが怖い

記事構成や完成記事を提出すると、クライアントからフィードバック(修正指示)を受けることがあります。例えば、冗長表現を指摘されたり、情報の追加をお願いされたりですね。

フィードバックは自分のレベルアップになるため、基本的にはありがたいことです。何も言われないでそっと契約を切られるより全然マシでしょう。

ただ、あまりにも修正だらけで返ってくると「まじかぁ…」と萎えることもありますね…。

特にWebライターはテキストベースでやりとりが基本なのもあり、「怒ってるのではないか」と感じることも多いです。LINEやメールのそれと同じで。

対面では「これちょっと直しといて〜」と言われても平気だと思います。でもテキストで「ここ修正お願いします」と書かれていると、なんだか不安な気持ちになりますよね。

kazu

「!」をつけてフランクな文章を心がけてくれたり、FBを動画で返してくれたりする方もいますけどね!

最初は「チャットで全部のやりとりが完結するのは楽だなぁ」と感じていましたが、テキストベースのやりとりは慣れが必要です。

Webライターを専業でやってみて、対面コミュニケーションの重要性に気がつけました。

工場勤務からWebライター
になって感じる「楽しい」こと

Webライターは意外にきついことが多く、モチベーションが下がった方もいるかもしれません。

しかし、僕は以下3つに楽しさを感じているからこそ、今でもWebライター活動を続けています。

  • 好きな時間・場所で働ける
  • 知らなかった世界がわかるようになる
  • 企業ドメインでSEOができる

順番に見ていきましょう。

好きな時間・場所で働ける

WebライターはパソコンとWi-Fiさえあれば、どこでも働けます。

また、基本的には納期さえ守ればOKなので、時間の制約もありません。

なので、以下のように働けるんですよね。

  • 喫茶店やファミレスでモーニングを食べながら執筆する
  • 朝サウナで頭をスッキリさせて、そのまま休憩スペースで執筆する
  • 夜更かししてアニメ見てしまったから、今日は夕方から執筆する

工場勤務では生産ラインに張り付いて仕事をしなければいけませんでした。

夜勤では眠い目をこすりながら働いていましたし、休日出勤のせいで楽しみにしていたライブのチケットをキャンセルさせられたこともあります。

そんな背景から、余計にWebライターの自由な働き方が沁みるんですよね。

たまに「この案件あまり興味ないし面倒だな」と感じることも正直ありますが、おしゃれな喫茶店で美味しいコーヒーを飲みながら働けるだけで幸福を感じられます。

kazu

工場勤務時代よりも収入は下がりましたが、時間や場所に縛られない今のほうが楽しいです!

知らなかった世界がわかるようになる

正直、Webライターは好きな記事だけを書けるわけではありません。

特に初心者は数をこなさないと稼げないため、「何このキーワード?全然知識ないんだけど…」みたいな記事を書かないといけない場面が多いです。

ただ、知らなかったことがわかるようになると、めちゃくちゃ気持ちいいんですよね。

今まで知らなかったことでも、ネット検索や書籍で調べていると、「へぇ〜こんなサービスがあるんだ」「これ面白い取り組みだなぁ」のように徐々に興味が湧いてきます。

その調べた情報を3,000〜5,000文字の記事にまとめるわけなので、以前よりも少しだけ詳しい人間になれます。これがたまらない。

「できなかったことができるようになる快感」「知的好奇心が満たされる快感」がWebライターにはあるんです。高難易度のゲームをクリアした感覚にも似ていますね。

kazu

クライアントから「わかりやすくまとまってますね!」と言われると、もう脳汁出まくりです!

企業ドメインでSEOができる

SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自分たちのコンテンツを検索結果の上位に表示させるための施策です。

例えば、「Webライター 楽しい」のキーワードを入力した際に、検索結果の1番目や2番目に並んでいるとアクセスが集まりやすいですよね。なので、みんなSEOを意識した記事作成をするんです。

SEOを意識した記事とは「読者に役に立つ記事」を指します。
GoogleやYahoo!は「検索者の悩みを解消するため」に存在しているため、読者ニーズに寄り添った記事が検索上位になりやすいんです。

SEOってゲームみたいでけっこう楽しいんですよ。

「この構成と情報で記事を書いたら上位取れるだろ」と仮説を立てる。「ほら、やっぱり上位表示された」「あれ?ニーズがズレていたのかな?」と結果が反映される。これがゲームに似ています。

僕はSEOが好きで、個人ブログでも楽しんでいました。

しかし、最近はGoogleのアルゴリズムが企業サイトを優遇するようになったんですよね。おそらく「個人ブログよりも企業サイトのほうが読者に信頼されやすい」という考えからでしょう。

そのため、個人ブログでどれだけSEOを意識しても、企業サイトより掲載順位が下になってしまうことが多いんです。

一時期は専業ブロガーとして頑張っていた時期もありますが、上位表示が難しい背景からブログへの熱量が冷めてしまいました。

でも、Webライターであれば、企業サイトでSEO記事を執筆できます。自分が考えた構成や文章が検索上位に表示されているのを見ると脳汁が出ちゃいますね。

kazu

クライアントから「早速1ページ目に表示されました!ありがとうございます!」なんて感謝されることもあり、Webライター冥利に尽きます!

最近のSEOトレンドを追って、その情報を仕事に活かして、感謝される。
Webライターはこれがめちゃくちゃ楽しいです。

Webライターに
向いているのは、こんな人

Webライターのきつさ・楽しさをお伝えしたところで、「どんな人に向いているのか?」もまとめました。

以下の特徴に当てはまるなら、あなたもWebライターを楽しめるはずです。

  • パソコンを触るのが好きな人
  • わからないことを調べる癖がある人
  • お金よりもやりがいを重視する人

パソコンを触るのが好きな人

Webライターは、1日中パソコンを触っていることが多いです。

副業ならまだいいかもしれませんが、専業ライターなら1日10,000文字くらい書くことも珍しくありません。興味のないジャンルの記事執筆をするとテンションも上がらないでしょう。

でもパソコンを触っている時間が好きな方であれば、文章を書くのが苦行に感じてきたとしても、また興味のない案件であっても、ある程度は楽しめるはずです。

kazu

僕自身、「パソコン1台でお金を稼げるなら」という気持ちがあったからこそ、悲惨な時給でも辞めずに継続できました。

わからないことを調べる癖がある人

Webライターの仕事は「リサーチ(情報収集)が9割」とも言われています。

わかりやすい記事に仕上げるには、執筆者が十分に知識を得ている必要があるからです。

知らない知識の情報収集はもちろん、記事の信頼性を担保するために公的機関のサイトやSNSを調べることも重要な仕事となります。

特に知識の浅いジャンルの場合、情報収集だけでも2〜3時間かかることもあるでしょう。

普段からわからないことを検索する癖がないと、「どうやって調べればいいの?」「どの情報を信頼すればいいの?」と業務が進まなくなってしまいます。

執筆する案件にそれほど詳しくなくても、調べ方の基礎が身についていれば対応できます。なので、情報収集を苦にしない方はWebライターに向いているのです。

kazu

知的好奇心が旺盛な人とも言い換えられますね!

お金よりもやりがいを重視する人

記事内で解説したとおり、Webライターは時給換算すると悲惨です。

もちろん、継続していれば効率よく執筆できたり、単価を上げてくれたりします。実際、会社員以上に稼いでいるWebライターもたくさんいますしね。

でも、お金だけを目的にしていると、初心者の稼げない時間に嫌気が差してしまう可能性が高いです。8時間かけて書いた記事の報酬がたった3,000円…みたいなのは普通のことですからね…。

僕が時給400円以下でも頑張れたのは、Webライターを楽しいと感じていたからです。

SEOで成果が出て感謝されたり、自分の書いた記事から売上が出たと報告をもらえたり、継続依頼を大量にもらえたりなどは、Webライター冥利に尽きます。

自動車工場で働いていたときは、いくら良い製品を作ってもお客さんの感謝が直接届くことはありませんでした。その点、Webライターは直接感謝されることが多いです。

kazu

「丁寧に執筆すればクライアントが喜んでくれる」と思うと、なんだかモチベーションが湧くんですよね。

正直、Webライターは労力に報酬が見合っているとは言い難いです。それでも、僕はお金よりもやりがいを重視して会社員を辞めたので、楽しく過ごせています。

Webライターになるなら読んでほしい本

もし、これからWebライターを目指すのなら、まずは本で基礎知識を学ぶのがおすすめです。

以下の4冊は僕も読みましたし、多くのライターから支持を集めています。

この4冊さえ読めば、Webライターの基礎はばっちりです。あまり本ばかり読んでも意味ないので、案件をこなしながら経験を積むといいでしょう。

各本の詳細を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Webライターは大変だが、
やりがいもある楽しい仕事

最後まで読んでいただきありがとうございます。

Webライターは単価が低い案件が多いですし、執筆に慣れていないと、ほとんどただ働きに近い状態となるかもしれません。

しかし、自分の書いた記事が多くの人に読まれたり、その結果、クライアントから感謝されたりするのは気持ちがいいものです。

今まで知らなかったことに詳しくなるのも、Webライターならではの快感といえるでしょう。

Webライターはエンジニアやデザイナーと比べたら、参入障壁が低い仕事です。興味のある方は、副業からでもはじめてみてください。

kazu

Webライターの始め方は、以下の記事で詳しく解説しています!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Contents