
Webライターはやめとけ!って意見をよく聞くけど本当?文章を書く仕事ってそんなに儲からないの?Webライターの仕事に興味があるけど、やっぱり初心者はやめたほうがいいのかな…。経験者がいたら現場のリアルを教えてほしいです。
こういった疑問にお答えします。
インターネットを見ると「Webライターはやめとけ」という声が多く、これからWebライターを始めたいと考えている方は不安を感じるかもしれません。
たしかに、Webライターの仕事は楽ではないし「こんな仕事やってられるか」と挫折しそうになることもあるでしょう。
しかし、Webライターの仕事は、インターネット上で言われているほど悪いものではありませんよ。
本記事では、そんな「Webライターはやめとけ」と言われる理由に反論意見を述べていきます。
僕はWebライター業界に3年以上携わっているフリーランスです。
完全未経験からWebライターを始めて、2年ほどで独立しました。
「Webライターはやめとけ」と言われると不安かもしれませんが、ほとんどの意見は勉強もしないで挫折した人の愚痴です。あなたが本気なら気にしなくて大丈夫ですよ。
この記事を読めば、Webライターに自信を持って挑戦できるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
「Webライターはやめとけ」と言われる5つの理由


なぜ「Webライターはやめとけ」と言われるのか。
その背景には以下の5つの理由があります。
- 低単価案件が多すぎて儲からない
- ライバルが多くて仕事を取れない
- 文章を書くのは想像以上にきつい
- 書いた記事が資産として残らない
- AIに仕事を奪われて将来性がない
順番に解説しましょう。
①:低単価案件が多すぎて儲からない
Webライターは未経験でも始められますが、最初は低単価案件しか受注できません。
相場でいうと、1文字0.5~1.0円くらいです。
仮に「1文字0.5円・3000文字執筆」の案件を受注するとしましょう。報酬はたったの1,500円です。クラウドソーシングだと手数料も引かれます。
おまけに、初心者は3,000文字書くのに8時間くらいかかるでしょう。僕はそうでした。
丸一日かけて執筆したのに報酬がたったの1,500円。時給換算すると200円以下。
ここで「こんな儲からない仕事やってられるか」と、ほとんどのWebライターが挫折します。
そう考えると、「Webライターは儲からないからやけとけ」と言われるのも無理はありません。
②:ライバルが多くて仕事を取れない
Webライターは参入障壁が低い仕事です。
未経験からでも挑戦できるし、パソコンさえあれば初期費用もほぼかかりません。この参入障壁の低さに魅力を感じてWebライターに興味を持つ方も多いでしょう。
しかし、参入障壁が低いということは、それだけライバルが多くなります。
そのため、クラウドソーシングで案件に応募しても、人が多すぎて埋もれてしまうんですよね。
初心者向け案件だと採用倍率100倍なんてことも珍しくありません。
僕も20件以上応募したのに採用ゼロ…なんて経験があります。
こういったライバルの多さから「今からWebライターやっても稼げないよ」という口コミが広がるわけです。
③:文章を書くのは想像以上にきつい
インターネットの記事を読んで「これくらいの文章なら自分でも書けそう」と、軽い気持ちでWebライターを始める人は多いかもしれません。
しかし、実際に文章を書いてみると「え、こんなに大変なの…」とほとんどの人が思うはずです。
具体的には以下のとおり。
- 導入文に何を書けばいいかわからない…
- 情報が正しいか調べないといけない…
- わかりやすい言い回しが思いつかない…
こういった感じでキーボードを打つ手がなかなか進まないので、最初の1,000文字を書くだけでも3時間くらいかかるんですよね。
さらに、やっとの思いで書き終わっても、クライアントから赤ペンだらけの修正指示が返ってきます。
そのため、「こんな大変な仕事続けられないわ…」と挫折する人が多いわけです。
④:書いた記事が資産として残らない
「Webライターよりブログを頑張ったほうがいいよ」という意見も結構ありますね。
というのも、ブログは書いた記事が資産として残るからです。
- Webライター
→クライアントから原稿料をもらって終わり - ブログ
→読者がアクセスするかぎり収入を得られる
Webライターはずっと手を動かさないと稼げませんが、ブログはうまくいけば「半不労所得」になる可能性があります。
そのため、「どうせ文章を書くならブログのほうがいいじゃん」と考える人がいるのも無理はありません。
実際に僕もWebライターからブログに比重を移しています。
⑤:AIに仕事を奪われて将来性がない
最近はAIが恐ろしいスピードで進化しています。
Webライティングにおいても他人事ではなくて、人間が少し指示をするだけで”それっぽい文章”がAIだけで作れてしまいます。
実際にChatGPTというAIツールで文章を作成してみた様子をご覧ください。


機械っぽさはありますが、それでも人間が少し修正してあげれば、それなりの文章になりそうですよね。
ここまでAIが進化していると、「下手に初心者ライターを雇うよりAIに書いてもらったほうがいい」と考えるクライアントも増えるでしょう。
そのため、「Webライターなんて今から始めても将来性ないよ」という意見があるのも無理はないです。
「Webライターはやめとけ」と言われる理由に反論していきます


ここまで見てきたとおり、「Webライターはやめとけ」という意見は多いです。
しかし、Webライター業界に長年携わっている僕からすると「気にしなくてもいい」と断言できます。
理由は以下のとおり。
- しっかり勉強すれば高単価案件を取れる
- クラウドソーシング以外にも仕事はある
- 文章を書くのは量をこなすことで慣れる
- 身につけたスキルや知識は横展開できる
- AIが発達しても確認・修正の仕事がある
順番に解説していきます。
①:しっかり勉強すれば高単価案件を取れる
Webライターの初心者向け案件は低単価ばかりですが、しっかり勉強をすれば高単価案件を取れます。
具体的には以下の勉強をするといいでしょう。
- SEO対策
- 専門分野の知識
- セールスライティング
上記の知識があるWebライターはクライアントから重宝されます。
なぜなら、多くのWebライターは勉強をしないで辞めていくからです。参入障壁の低さから「なんとなく」で始めた人は挫折する印象ですね。
そのためクライアントは、優秀なライターを見つけると文字単価を上げてでも確保したい気持ちになります。
SEOスキルやその案件の専門知識があるだけで、文字単価5円以上になることも珍しくありません。
なので、最初は低単価案件ばかりでも、しっかり勉強しながら続けていれば、徐々に高単価案件を取れるようになりますよ。
ちなみに勉強するなら「Kindle Unlimited」で本をまとめて読むのがおすすめです。専門ジャンルの知識も10冊くらい本を読めばある程度身につきます。
②:クラウドソーシング以外にも仕事はある
Webライターはライバルが多いため、案件に応募してもなかなか仕事がもらえず苦しい思いをするかもしれません。
しかし、ライバルが多いのはクラウドソーシングだけです。
Webライターの仕事はクラウドソーシング以外でも探せるし、クラウドソーシング以外の場所はわりと仕事を取り放題です。
たとえば以下のとおり。
- Webメディアに直接応募する
- SNSでライター募集案件を探す
- オンラインサロンで紹介してもらう
上記は、Webライターとしての実績がないとなかなか相手にしてもらえませんが、だからこそライバルが少ないです。
先述したとおり、多くのWebライターは始めてもすぐに辞めますからね。
なので、少しでも実績を作れたらクラウドソーシング以外で仕事を探すのがおすすめですよ。
詳しい仕事の取り方は以下の記事で解説しています。興味があれば読んでみてください。
③:文章を書くのは量をこなすことで慣れる
文章を書くのは想像以上に疲れます。
Webライターを始めたばかりだと「こんな大変な仕事無理…」と投げ出したくなるかもしれません。
しかし、人間は慣れる生き物です。継続しているとスムーズに文章を書けるようになりますよ。
自転車に乗る練習をしたときを思い出してみてください。
最初は「こんなの乗れるわけないじゃん」と思いますが、今では何も考えずに乗れますよね。
文章を書くことも同じです。慣れると次に書くべき文章が流れるように浮かび上がってきますよ。
僕も最初は1,000文字書くだけで3時間くらいかかっていました。でも今では20分あれば十分です。
どんなに苦しくても継続すれば慣れます。なのでWebライターを始めたら3ヶ月は続ける覚悟を持つのがおすすめです。
④:身につけたスキルや知識は横展開できる
Webライターとして書いた記事は自分の資産になりません。
だから、「Webライターよりもブログを頑張ったほうがいいでしょ」と言われるのもわかります。
しかし記事は資産にならなくても、身につけたスキルや知識は立派な資産ですよ。
たとえば、ライティングスキルがあれば、わかりやすい企画書やメールの作成ができるようになります。
学んだ専門知識が仕事やプライベートに活きる可能性だってあるでしょう。
「いや、ブログでも同じじゃん」と思うかもしれませんが、Webライターは「お金をもらいながら勉強できる」のが魅力です。
とくに自分の書いた文章をクライアントが評価してくれるのがいいですね。
ブログだと手探りでスキルを磨いていくことになりますが、Webライターならフィードバックを受けながらスキルを磨いていけます。当然、成長が早いのはWebライターですよね。
なので、どっちがいいと決めつけるのではなく、Webライターとブログは両方やるのがおすすめですよ。
⑤:AIが発達しても確認・修正の仕事がある
「WebライターはAIに仕事を奪われる」なんて言われていますが、そこは心配しなくて大丈夫です。
なぜなら、どんなにAIが発達しても”確認と修正”は人間がやらないといけないから。
たとえば以下のとおり。
- 機械的な文章を、自然な文章にする
- 著作権や情報の正確性をチェックする
こういった仕事は人間にしかできないことなので、AIが発達してもWebライターの仕事はなくならないでしょう。
初心者向け案件によくある「調べた情報をまとめるだけの仕事」はなくなると思いますが、しっかりとSEOや専門知識を学び続けられる人は心配しなくていいと思います。
むしろ、AIと共存することで執筆時間を削減できて稼ぎやすくなるはずですよ。
Webライターに向いている人の特徴3選


「Webライターはやめとけ」と発信するのは、早々に挫折した人です。
では、Webライターはどんな人に向いているの?というと以下のとおり。
- 好奇心旺盛な人
- スキルを身につけたい人
- 人生経験が豊富な人
順番に解説します。
①:好奇心旺盛な人
Webライターはさまざまな情報をリサーチする必要があります。
ユーザーが求める情報を正確に伝えなければならないため、「この情報合ってるかな?」「わかりやすく伝えられる参考資料はないかな?」などの調査が必要です。
自分の得意ジャンルならいいのですが、案件によってはまったく興味のないことを調べなければいけないため、苦痛を感じることもあるでしょう。
しかし、好奇心旺盛な人であれば「リサーチ=新しいことを学ぶ時間」と捉えられるはずです。
Webライターをすればさまざまな知識を身につけられるので、好奇心旺盛な人なら楽しみながら働けますよ。
②:スキルを身につけたい人
Webライターはスキルがないと稼げないため、楽して稼ぎたい人には向いていません。
しかし、「スキルを身につけたい」と考える方なら、お金をもらいながらスキルを磨けるので挫折しにくいでしょう。
Webライターで身につくスキルは以下のとおり。
- SEOスキル:検索エンジンから集客する力
- ライティングスキル:わかりやすい文章を書く力
- マーケティングスキル:商品やサービスを宣伝する力
上記のスキルを身につければ、コンサルタントやWebマーケターに転職する道も開けます。
また、ライティングスキルはあらゆる仕事に応用ができるので、身につけておいて損はありません。
「スキルを身につけて価値の高い人間になりたい」と考える方はWebライターに向いています。
③:人生経験が豊富な人
Webライターは人生経験が豊富な人ほど向いています。
なぜなら、経験や知識のある人は高単価案件を取りやすいからです。
Web上の記事では、「オリジナリティのある経験・専門家の権威性」が評価されます。
そのため、クライアントは専門知識を書けるライターを探しているんですよね。
転職を何度も経験したとか、同じ業界で10年以上働いていたとか、婚活を頑張ったとか、経験が豊富であればあるほどWebライターでは稼ぎやすくなります。
もちろん経験が浅くてもWebライターはできますが、自身の経験を還元できるほうが強いですね。
なので、Webライターは40代や50代の方にもおすすめですよ。
未経験からWebライターを始める手順


「Webライターに興味があるけど、何から始めればいいの?」という人もいるでしょう。
Webライターを始める手順は以下のとおりです。
- 本を読んで基礎学習をする
- ブログを10記事くらい書く
- クラウドソーシングで案件を探す
詳しく書くと長くなるので別記事で解説します。Webライターをスムーズに始めたい方は以下を参考にしてください。
まとめ:「Webライターはやめとけ」は気にしなくてOK
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「Webライターはやめとけ」の意見に反論を述べました。
もういちど振り返りましょう。
- しっかり勉強すれば高単価案件を取れる
- クラウドソーシング以外にも仕事はある
- 文章を書くのは量をこなすことで慣れる
- 身につけたスキルや知識は横展開できる
- AIが発達しても確認・修正の仕事がある
Webライターは決して楽な仕事ではありません。
SEOや専門知識の勉強をしないと低単価案件ばかりに苦しめられるでしょう。
しかし、しっかり学び続けれる向上心のある人は稼げます。Webライターだけで月50~70万円ほど稼いでいる人も珍しくはありません。
SEOやライティングスキルは、どの仕事でも通用する汎用性の高いスキルなので勉強する価値はありますよ。
というわけで、Webライターに本気で興味のある方は「やめとけ」の声なんて気にしなくてOKです。やりたいなら始めましょう。