
転職エージェントって実際どうなんだろう?転職するなら転職エージェントを使うのが普通らしいけど何がいいの?使わないほうがいいって意見も聞いたことがあるし不安だなぁ。詳しい人がいたらメリット・デメリットを教えてください。
こういった疑問にお答えします。
転職エージェントとは、専任のアドバイザーが転職活動におけるあらゆるサポートをしてくれる便利なサービスです。
ひとりで転職活動をするよりも内定率が上がるため、転職をするなら転職エージェントを利用するのが一般的となっています。※無料で利用可能。
しかし、転職エージェントを利用したことがない方は「具体的に何がいいの?」「注意点はないの?」など気になるところでしょう。
そこで本記事では、転職エージェントのメリット・デメリットと、おすすめな転職エージェントを紹介します。
僕は27歳のときに転職を一度経験しました。そのときに転職エージェントも複数利用したので経験をシェアします。
この記事を読めば、ご自身が転職エージェントを使うべきか、使わないほうがいいのかが明確になるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
転職エージェントのデメリット3つ


まずはデメリットから解説します。
転職エージェントのデメリットは以下の3つです。
- 自分のペースで転職活動ができない
- 相性の合わないアドバイザーもいる
- 地方の中小企業の求人があまりない
順番に解説します。
①:自分のペースで転職活動ができない
転職エージェント最大のデメリットは、自分のペースで転職活動ができないことですね。
理由は以下のとおり。
- サポート期間が決まっていることが多い(3ヶ月程度)
- 担当者と二人三脚で進めるため、急かされているように感じる
- 求人に応募するときは、一度担当者を介さないといけない
転職エージェントでは、求職者ひとりにつき担当のキャリアアドバイザーが付きます。
しかし、担当者にもキャパシティがあるため、サポート期間は3ヶ月程度と決まっているのが一般的です。
また、転職エージェントは求職者を転職成功に導くのが仕事です。そのため、良くも悪くも「背中を押される」のがプレッシャーに感じることもあるんですよね。
半年から1年ほどかけてじっくり仕事を探したい人は、転職エージェントを使わないほうがいいかもしれません。
②:相性の合わないアドバイザーもいる
転職エージェントを利用すると、担当のキャリアアドバイザーが幅広いサポートをしてくれます。
しかし、担当者も人間なので多少の相性はあります。ときには性格や考え方が自分とは合わない担当者に付くこともあるかもしれません。
たとえば、提案力の高い担当者に対して「頼れる」と思う人もいれば、「高圧的で嫌」と思う人もいるでしょう。こればかりは相性だから仕方ありません。
ほかにも、自分の希望する業界の知識が深い人・浅い人がいます。転職エージェントだからといって必ずしも良いアドバイスを聞けるわけではありません。
転職エージェントの質は「担当者との相性」で決まるといっても過言ではないので、複数(3社ほど)利用するのがおすすめです。
③:地方の中小企業の求人があまりない
転職エージェントの求人は首都圏に集中している傾向が強いです。
地方の中小企業で働きたいと考えている方は、転職エージェントを使わないほうがいいかもしれません。
というのも、転職エージェントで求人募集をするとかなりのお金がかかるんですよね。
転職エージェント経由で人材採用をすると、企業は採用者の年収の30~40%を手数料として支払わなければならないと言われています。
そのため、地方の中小企業は転職エージェントを利用できないケースが多いんですよね。
もし地方で仕事を探すなら、ハローワークの利用がおすすめです。
転職エージェントのメリット5つ


転職エージェントはデメリットもありますが、メリットがはるかに上回っています。
転職エージェントのメリットは以下の5つです。
- 無料で転職活動の相談ができる
- 非公開求人を紹介してくれる
- ブラック企業を排除してくれる
- 面接対策・書類作成を手伝ってくれる
- 推薦状で企業にアピールしてくれる
- 企業との交渉ごとを代行してくれる
順番に解説します。
①:無料で転職活動の相談ができる
転職エージェント最大のメリットは、無料で転職活動の相談ができるところですね。
たとえば以下のような相談ができます。
- 自分はどんな仕事に向いているか…
- 今後どんなキャリアを歩めばいいか…
- そもそも転職したほうがいいのか…
上記の悩みは家族や友人には相談しにくいですよね。
しかし、転職エージェントを利用すれば、プロの視点から客観的なアドバイスをもらえます。しかも無料です。
僕自身、高卒だったこともあり「肉体労働しかできない」と思っていたのですが、キャリアアドバイザーに相談したおかげでIT業界に興味を持つことができました。
自分ひとりで悩んでいては絶対に見つからない仕事もあります。転職の可能性を広げるためにも一度は相談に乗ってもらったほうがいいですよ。
ちなみに無料で利用できる理由は、転職エージェントのビジネスモデルが「成果報酬型」だからです。
転職エージェントは、転職をひとり成功させるごとに企業から報酬を受け取っています。そのため僕らは無料で利用できます。
②:非公開求人を紹介してくれる
転職エージェントは、非公開求人に応募できるのもメリットです。
非公開求人とは、文字どおり「公に募集をしていない求人のこと」を指します。
企業がわざわざ非公開求人にする理由は以下のとおり。
- 求めている人材だけを集めて、面接の手間を省きたい
- 極秘プロジェクトの人員募集で、外部に情報を漏らしたくない
いずれにせよ、非公開求人は高待遇でやりがいのある仕事であることが多いです。
非公開求人に応募できるのは転職エージェントだけなので、条件のいい仕事を探すためにも一度は利用したほうがいいですよ。
③:ブラック企業を排除してくれる
転職エージェントは、あらかじめブラック企業を排除しておいてくれるのもメリットです。
というのも、転職エージェントは企業の担当者と綿密にコミュニケーションを取っているため、企業の内部事情に詳しいんですよね。
インターネットが普及した時代に「ブラック企業」を紹介すると悪評が一気に広がります。そのため転職エージェントは常日頃から企業を厳しく審査しているわけです。
転職サイトでは募集要項にある情報しか分かりませんが、転職エージェントならリアルな社風までわかります。
入社後のミスマッチを防ぎたいなら、転職エージェントを利用したほうがいいですよ。
④:面接対策・書類作成を手伝ってくれる
転職エージェントでは、面接対策や応募書類作成のサポートも行なっています。
多くの転職を成功させてきたプロの目線で対策を考えてくれるので、自分ひとりで応募するよりもはるかに選考の通過率が上がりますよ。
とくに転職活動がはじめての場合は右も左もわからないと思います。
転職エージェントを利用すれば、効率よく転職活動ができるので使わない手はないでしょう。
⑤:推薦状で企業にアピールしてくれる
転職エージェントを通して求人応募すると、担当者が企業に推薦状を書いてくれます。
「この人はこんな魅力があります」とか「前職を辞めたのはこんな理由です」みたいな内容です。
推薦状が選考にどこまで影響しているかはわかりませんが、それでも僕の場合は「面接でうまく話せなくてもいいか」という安心材料にはなりましたね。
⑥:企業との交渉ごとを代行してくれる
転職エージェントは、企業との交渉ごとを代行してくれるのもメリットです。
たとえば以下のとおり。
- 面接の日程調整
- 年収や入社時期の交渉
転職サイトで応募すると、自分で企業と交渉しなければなりません。
仕事をしながらだと自分で交渉するのは面倒ですよね。
また、転職エージェントは転職成功で年収の30~40%の報酬を受け取っています。そのため年収交渉についてはかなり頑張ってくれますよ。
転職エージェントを使ったほうがいい人・使わないほうがいい人


ここまで転職エージェントを利用するメリット・デメリットを解説しました。
まとめると、転職エージェントを使ったほうがいい人・使わないほうがいい人は以下のとおりです。
転職エージェントを使ったほうがいい人
- なるべく早く内定がほしい人
→自分に合う求人を紹介してもらえる - はじめて転職活動をする人
→面接対策や書類作成を手伝ってくれる - 在職中に転職活動をする人
→企業との交渉ごとを代行してくれる
転職エージェントを使わないほうがいい人
- 応募する企業が決まっている人
→転職エージェントを通すと時間がかかる - 自分のペースで求人を探したい人
→転職エージェントは自由に求人閲覧ができない - 地方の中小企業で働きたい人
→転職エージェントの求人募集は首都圏が多い
転職エージェントを利用しない場合は、転職サイト「リクナビNEXT」やハローワークでの転職活動がおすすめです。
転職エージェントについてよくある質問


ここからは転職エージェントについてよくある質問にお答えします。
転職エージェントを利用するなら参考にしてください。
- なぜ無料で利用できるの?
- すぐに転職しないといけないの?
- 複数の転職エージェントに登録してもいいの?
- 転職サイトも一緒に使ったほうがいいの?
- 途中でサポートを断る方法は?
①:なぜ無料で利用できるの?
転職エージェントが無料である理由は、企業から報酬を受け取っているからです。
転職エージェントは採用がひとり決まるごとに、転職者の年収の30~40%を報酬として受け取っています。
そのため、僕ら転職者は無料で利用できるわけです。
「報酬のために無理やり転職させられそう…」と心配かもですが、転職者がすぐに辞めた場合は報酬を返金しなければいけない仕組みになっているため大丈夫ですよ。
もちろん、中には強引に進めようとするアドバイザーもいると思いますが、そういった場合はほかのエージェントを使うか、担当者の変更を申し出ましょう。
②:すぐに転職しないといけないの?
転職エージェントは相談のみでも利用してOKです。
これは実際に転職エージェント側も言及しています。


「キャリアの相談をしたい」「自分がどんな仕事に転職できるのか知りたい」という理由で利用する人も多いみたいですよ。
もちろん、転職エージェント側も「できれば転職を決めてほしい」というのが本音だとは思いますが、あくまで転職するのは自分なので流される必要はありません。
とはいえ、明らかに相談だけのスタンスでいると雑に扱われる可能性があるので、「良い求人があれば転職する」というスタンスで相談するほうがいいですね。
③:複数の転職エージェントに登録してもいいの?
転職エージェントは複数登録してOKです。
むしろ転職エージェントは複数登録がおすすめですね。理由は以下のとおり。
- より多くの求人情報をチェックできるから
- 相性のいい担当者と出会える確率が高まるから
- さまざまな視点からアドバイスを受けられるから
こういった理由から、転職希望者は2~3社に登録するのが一般的となっています。
もちろん、転職エージェント側も複数利用は想定の範囲内です。むしろ複数利用したほうが「絶対にうちで転職してほしい」と気合が入るので隠す必要はありませんよ。
転職エージェントはどこを使うかよりも”いかに担当者と馬が合うか”が重要です。相性のいい担当者を見つけるためにも2~3社ほど登録するのがおすすめです。
④:転職サイトも一緒に使ったほうがいいの?
転職エージェントと転職サイトは併用しましょう。
理由は、多くの求人情報をチェックできるからです。
転職エージェントでは担当者から紹介された求人しかチェックできません。一方、転職サイトは掲載されている求人すべてをチェックできます。
より多くの求人から選んだほうが転職はうまくいくでしょう。転職サイトも無料で利用できるので使わない手はありませんよ。
転職サイトで気になった求人をエージェントに「この求人どうですか?」と聞くのもおすすめです。
⑤:途中でサポートを断る方法は?
転職エージェントを途中で断りたいときは、メールか電話をすればOKです。
文面は以下のようなイメージ。
株式会社◎◎エージェント
キャリアドバイザー 〇〇様今回、ご報告とお願いがあり、メールいたしました。
先日の面談では大変お世話になりました。
〇〇様には、とても貴重なアドバイスをいただき、たいへん感謝しております。さて、この度、知人の紹介により転職先が決まりました。
恐縮ですが、貴社のエージェントサービスの利用を中止したいと考えております。ただ、今後、一切転職しないと決めているわけではございませんので、
リクルートエージェントより引用
機会がありました際は、どうぞよろしくお願い申し上げます。
実際に僕も「フリーランスとして働く決意を固めました」と伝えたところ、快く応援してくれました。
事情をしっかりと伝えれば途中でサポート中止を申し出ても問題ないですよ。
初心者におすすめな転職エージェント3選


ここからはおすすめな転職エージェントを紹介します。
転職エージェントはさまざまありますが、最初はとりあえず大手に登録しておけば問題ありません。
おすすめは以下の3社です。
- リクルートエージェント
→業界No.1。圧倒的な求人数が魅力 - doda
→転職サイト・エージェントの一体型 - マイナビエージェント
→転職が決まるまでサポートしてくれる
では、それぞれカンタンに解説します。
①:リクルートエージェント


リクルートエージェントは、業界最大手の転職エージェントです。
転職エージェントの中でも群を抜いて多い圧倒的な求人数を保有しているのが魅力ですね。
- リクルートエージェント:約60万件
- doda:約20万件
- マイナビエージェント:約6万件
理想の仕事を探すうえでは少しでも選択肢が多いほうがいいですよね。
利用者が多いことから機械的な対応をとられることもありますが、登録しておいて損はありません。
はじめて転職活動をするなら絶対に登録しておきましょう。
\ 業界No.1の求人数 /
②:doda


dodaは、リクルートエージェントに次ぐNo.2の転職エージェントです。
ほかと違うところは、転職サイトとエージェントが一体化されているところですね。
転職エージェントは申し込むとキャリアアドバイザーと面談するのが普通ですが、dodaではキャリアアドバイザーと面談なしでも求人検索ができます。
もちろん、途中からエージェントサービスに切り替えることも可能です。
求人紹介のメールがややしつこいかな…とは感じましたが、それ以外のデメリットはありません。
リクルートエージェントと合わせてこちらも登録しておきましょう。
\ 転職サイトとエージェントの一体型 /
③:マイナビエージェント


マイナビエージェントは、「20代からの信頼度No.1」と評される転職エージェントです。
運営元のマイナビは長年、新卒を対象とした就職情報サイトを運営しています。そういった背景から知名度が高く20代の利用者が多くなっているわけです。
マイナビエージェントの魅力は、転職サポート期限がないところですね。
リクルートエージェントやdodaはサポート期間が「3ヶ月まで」と決まっていますが、マイナビエージェントなら転職が決まるまでサポートしてもらえます。
保有する求人数はやや少なめではありますが、じっくり仕事を選びたい&相談したい方にはおすすめです。
こちらもまずは登録しておきたい転職エージェントでしょう。
\ 転職サポート期限なし /
まとめ:転職するなら、転職エージェントを使おう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
転職エージェントを利用するメリット・デメリットを解説しました。
もういちど振り返りましょう。
- 無料で転職活動の相談ができる
- 非公開求人を紹介してくれる
- ブラック企業を排除してくれる
- 面接対策・書類作成を手伝ってくれる
- 推薦状で企業にアピールしてくれる
- 企業との交渉ごとを代行してくれる
- 自分のペースで転職活動ができない
- 相性の合わないアドバイザーもいる
- 地方の中小企業の求人があまりない
転職エージェントを利用すれば、専任のキャリアアドバイザーが二人三脚であなたの転職活動をサポートしてくれます。
とくに非公開求人を保有しているのは転職エージェントだけです。
ホワイト企業は応募殺到をさけて非公開で求人募集をする傾向が強いため、理想の求人を探すなら転職エージェントを使ったほうがいいですよ。
キャリアアドバイザーとの面談を億劫に感じる人もいるかもしれませんが、一度話せば「もっと早く相談すればよかった」と思えるはずですよ。
というわけで、転職活動に失敗したくないなら、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。すべて無料なのであなたに損は一切ありません。