期間工をする人のなかには「正社員登用」を狙っている人もいるでしょう。
とはいえ、すべてのメーカーが正社員登用に積極的なわけではありません。どうせ働くなら正社員になりやすいメーカーで働きたいですよね。
そこで今回は以下を解説します。
本記事の内容
- 期間工から正社員になりやすいメーカー3選
- 期間工から正社員になるには条件が3つある
- 期間工から正社員になりやすい人の特徴とは
この記事を書いている僕はトヨタの工場で正社員を9年経験し、実際に正社員登用された人を何人もみてきました。
そのなかで正社員登用されやすい人の特徴、メーカーが正社員登用に力を入れるときの傾向がわかったのでお伝えします。
この記事を読めば、期間工から正社員になるには「どこでどのように働けばいいのか」がわかり、効率よく人生を歩めるでしょう。
期間工と正社員の違い

期間工から正社員になりやすいメーカー3選

結論からいうと以下の3社です。
上記3社がなぜ正社員になりやすいかというと、「生産需要が高い」「採用実績がある」の2点を満たしているから。
生産需要が高いメーカーは、とにかく人手が必要なので正社員登用に積極的といえます。また、採用実績は正社員登用が積極的であることの裏付けです。
なので、上記の3社は正社員になりやすい傾向にあります。
それぞれの採用実績も見ていきましょう。
①:トヨタ自動車

トヨタ自動車の正社員登用実績は以下のとおり。
- 2016年:377名
- 2017年:316名
- 2018年:305名
- 2019年:235名
- 2020年:192名
上記を合わせると、5年で1,425名の採用実績になります。
日本のトップ企業で期間工の数が多いのもありますが、「トヨタの正社員」という肩書きがほしい人は受ける価値があるでしょう。

②:スバル

スバルの正社員登用実績は、2022年2月時点で1,808名。2021年度だけでも182名が採用されています。
また、2020年下期からは正社員登用の機会を年2回→年4回に増やしており、積極的に正社員登用を行っています。
ネットの情報をみると、トヨタよりもスバルのほうが採用されやすいみたいですよ。
③:アイシン

アイシンは、2021年に「アイシンAW」と「アイシン精機」が経営統合して新体制となりました。
2022年現在では「新体制&コロナ禍」ということで採用が少なくなっていますが、アイシンAWが正社員登用に積極的だったので注目したいですね。
アイシンAWの正社員登用実績
- 2012年:220名
- 2013年:240名
- 2014年:450名
- 2015年:679名
少し前とはいえ、トヨタ自動車よりも採用人数が多いのはすごいですよね。
また、アイシンは部品メーカーで軽作業が中心です。トヨタやスバルよりも体力的に楽できるでしょう。
新体制になった現在でも正社員登用は行われているので、気になる方はチェックしてみてください。
期間工から正社員になるには条件が3つある

期間工が正社員になるには以下の3つを満たす必要があります。
- 1年以上期間工をしている
- 上司から推薦を受けている
- 正社員登用試験に合格する
順番に解説します。
①:1年以上期間工をしている
期間工から正社員になるには、そのメーカーで1年以上(最低でも半年)働いた実績が必要です。
まぁメーカー側に立つとわかりますが、3ヶ月だけでは「本当に真面目なのかな?」とか「途中で辞めないかな?」とかいろいろ不安ですよね。
なので、まずは1年くらい真面目に働きましょう。
真面目に働いていると1年経過したくらいのタイミングで「正社員になる気ある?」みたいな紙が届くみたいです。
ちなみに派遣社員はNGで、もしメーカーの正社員になりたいなら1度退職して、期間工としてもう1年働く必要があります。
②:上司から推薦を受けている
正社員登用試験を受けるには、上司からの推薦も必要です。
上司といっても直属の上司(組長・班長)なので、真面目に働いていれば基本的にOKしてくれますよ。
詳しくは後述しますが、あまり難しいことではありません。
③:正社員登用試験に合格する
上司から推薦を受けたら試験を受けましょう。
試験の時期は年1回だったり、4ヶ月ごとにあったり、メーカーによって異なるので確認してください。
試験の内容もメーカーで違うと思いますが、だいたい以下のはず。
- 集団面接
・正社員になる理由
・今までの作業内容
・会社に貢献できるか - 筆記試験
・国語(漢字)
・数学(計算)
・SPI(一般常識)
上記を受けたら、だいたい1ヶ月前後で結果が通知されます。
ちなみに合格率は10%という噂です。
期間工から正社員になりやすい人の特徴とは

期間工から正社員になる人の中には共通の特徴があります。
それが以下の5つ。
- 年齢が20代〜30代前半
- 欠勤・遅刻・早退がない
- 報連相がしっかりできる
- 社内行事に参加している
- 忙しい工場で働いている
順番に解説します。
①:年齢が20代〜30代前半
年齢制限があるわけではありませんが、やっぱり若いほうが受かりやすいです。
企業側も少しでも伸び代のある人を採用したいですからね。
これは製造業に限定した話ではなく、ほかの業界でも同じなので仕方ありません。
厳しいことを言うと、年齢ではじかれるのは今まで努力してこなかった自分が悪いです。
とはいえ、30代後半で受かった人もいるみたいですし、一生懸命アピールすれば可能性はありますよ。
②:欠勤・遅刻・早退がない
これは社会人として当たり前のことです。
前述したとおり、正社員になると仕事の重要度が増します。
なので、欠勤・遅刻・早退があると「自己管理ができない=責任感がない」と判断されて受かりません。
③:報連相がしっかりできる
報連相(報告・連絡・相談)もしっかりできるようにしましょう。
報連相がしっかりできれば、上司との信頼関係が生まれるので推薦してもらえます。
たとえば、作業ミスをしてしまったとき…
- ミスを隠さないで伝える
- 原因をはっきりと伝える
- 再発防止を考えて伝える
こういったことを当たり前にしていれば「こいつとは一緒に働ける」という評価をもらえるでしょう。
「ミスが多いと評価下がりそうだな…」と思うかもですが、嘘がバレるよりは全然マシです。
嘘がバレると一発アウト、レットカード退場だと思ってしっかり報連相をしましょう。
④:社内行事に参加している
飲み会やイベントなどの社内行事に参加するのも大切です。
というのも、正社員になるとコミュニケーションが重要になるから。
たとえば、正社員はラインを円滑に回すように連携をとったり、新人が馴染めるような雰囲気を作ったりする必要があります。
そのため、社内行事に協力的でないと「この人は正社員になっても仕事できないだろうな」と判断されるんですよね。
なので、社内行事が苦手であっても期間工の間は参加するようにしましょう。
⑤:忙しい工場で働いている
記事前半でも解説したとおり、「正社員登用に積極的=人手が必要=生産需要の高いメーカー」です。
つまり、忙しい工場で働いている人ほど、正社員になりやすい傾向になります。
なので、繰り返しますが、期間工から正社員登用を狙うなら「生産需要の高い忙しい工場」を選びましょう。
まとめ:期間工から正社員登用を狙うなら「忙しい工場」を選ぼう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
期間工から正社員になりやすいメーカーを紹介しました。
もういちど振り返ると以下のとおり。
正社員になりやすいかどうかは、そのときの経済状況に左右されます。
そのため、ある程度タイミングも重要です。
なので、とりあえず期間工として働いてみて「この工場ずっと忙しいやん」と感じたら正社員登用にチャレンジしてみるといいですよ。
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