- 期間工のメリットを知りたい
- 期間工のデメリットを知りたい
この要望にお答えします。
本記事の内容
- 期間工の仕事内容
- 期間工として働くメリット
- 期間工として働くデメリット
僕は「自動車工場」に9年ほど勤めています。
僕自身、期間工ではないのですが、仕事内容や職場の期間工から話を聞いているので内情はよくわかります。
期間工のメリット・デメリットは簡単にいってしまうと、
- 【メリット】
→ノースキルでも稼げる - 【デメリット】
→仕事内容がつまらない
こんな感じです。
記事内ではもう少し深堀りしていきます。
期間工など工場で働きたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
期間工の仕事内容とは
期間工の仕事内容は「工場でのライン作業」になります。
簡単にいうと、ベルトコンベアの上に乗って流れてきた製品を、決められた順番通りに加工していく仕事です。
例えば、決められた箇所にボルトを打ったり、部品をはめ込んだりします。
期間工の「ライン作業」についてイメージか湧かない方は以下のYouTube動画をご覧ください。
期間工として働くメリット

期間工として働くメリットは以下の9つです。
- スキルがなくても働ける
- コミュ障の人でも働ける
- 会社の直接雇用で働ける
- 短期間でもかなり稼げる
- 残業代がきっちり貰える
- 仕事も慣れると楽になる
- 正社員登用の機会がある
- 生活費がほぼかからない
- 身だしなみに厳しくない
詳しく解説します。
①:スキルがなくても働ける
期間工の仕事にスキルは必要ありません。
その理由は「決められたことを」「決められたとおりに」「やるだけ」だからです。
中卒だろうと、高卒だろうと健康な身体さえあれば誰でも働くことができます。
②:コミュ障の人でも働ける
期間工で働くときに「周りの人たちと上手くやっていけるかな…」という心配は一切しなくていいです。
理由は、工場では黙々と作業しているだけでいい&会話する機会もほとんどないからです。
もちろん周りと仲良くした方が楽しく働けますし、別にコミュ障の集まりというわけではないんですけどね。笑
③:会社の直接雇用で働ける
派遣社員と違い、期間工は「会社の直接雇用」で働けます。
【直接雇用のメリット】
- 給料が働いた分の100%支給される
- 入社祝金や満了金が支給される
- 契約期間内に解雇されることがない
- 社会保険に加入することができる
- 失業保険が3ヶ月待たずに貰える
要するに、派遣社員よりも稼げるし、会社からの扱いも良いという感じですね。
④:短期間でもかなり稼げる
工場の仕事は、20代前半であっても年収400万以上は稼げます。
短期間で稼げる理由として、時給が高いとか手当が厚いというのはもちろんなのですが、「入社祝金」と「満了金」の存在が大きいですね。
【入社祝金】
入社するだけで支給の手当。「約50万円」
【満了金】
契約終了時(更新時)に支給の手当。「半年で約30万円」
給料も月収30万くらいなので、合わせたら半年で200万円貯金もできますね。やばい。
入社祝金や満了金は働くメーカーによって違います。
⑤:残業代がきっちり貰える
工場の仕事では「サービス残業」なんて一切ありません。
というのも、ライン作業しかほとんどすることないからです。
たまに設備のメンテなどがありますが、残業はタイムカードで記録されるので残業代はしっかり貰えます。
仮にサービス残業になっていても、機械が動いていた時間を証拠に訴えれば勝てます。
⑥:仕事も慣れると楽になる
ライン作業は「誰にでもできる単純作業」です。
最初はきついのですが1度慣れてしまえば、「何も考えずとも身体が勝手に動く」という現象が起こり、かなり楽になります。
自転車に乗れるようになった感覚。あれと同じです。
慣れると意識がなかったのに作業が完結してますよ。笑
⑦:正社員登用の機会がある
期間工として頑張っていれば、トヨタなど「大企業の正社員」にもなれます。
正社員になると「社会的信用」や「ある程度の安定」が手に入るので、目指す価値は十分にありますね。
特に「トヨタ」なんかは正社員登用に積極的な印象です。
正社員登用に積極的な会社と消極的な会社があるので、もし正社員を目指すなら会社選びも大事ですね。
⑧:生活費がほぼかからない
他県から期間工になった人など、自宅が遠い人は「会社の寮」に入ることになります。
家を探す必要がないだけでなく、「寮費無料」「光熱費無料」という会社がほとんどなので、生活費がほぼかかりません。かかっても月5000円など格安ですね。
「どーせ刑務所だろ?」と思うかもしれませんが、普通に綺麗な寮が多いですよ。
部屋の画像などを公開してる方がいらっしゃったので参考にしてみてください。
⑨:身だしなみに厳しくない
期間工の仕事は「工場内で黙々と作業するだけ」なので、身だしなみに気を使わなくて大丈夫です。
金髪もOK、ピンクや紫でもOK、ピアスもOKです。
工場内を見渡すと「バンドマン」みたいな見た目の人が結構いますよ。笑
寝癖爆発したまま出勤してもOKなので、かなり楽。
期間工として働くデメリット

期間工として働くデメリットは以下の5つです。
- スキルが身につかない
- 人間としてダメになる
- 怪我するリスクがある
- 夜勤が健康に悪すぎる
- 寮生活が刑務所すぎる
詳しく解説します。
①:スキルが身につかない
期間工の仕事は稼げますが、全くといっていいほどに何もスキルが身につきません。本当に全くといっていいほどに。
そりゃあ仕事内容は「決められた作業」を「決められたとおり」にやるだけですから当たり前です。
極端にいうと「茶碗に白米を盛るだけ」の作業と同じですからね。
期間工をやったところで転職の幅が広がったりはしません。時間を削ってお金を得ているだけです。
②:人間としてダメになる
期間工や工場勤務って慣れると思考停止で働けるし、それでいて給料高いし、なんだかんだで楽なんですよね。
なので、期間工や工場勤務を続けていると「保守的な考え」がどうしても染み付いてしまいます。
- 「言われたことだけやっていればいいや」
- 「給料やボーナスが貰えるのは当然だろ」
- 「新しいことは面倒だからやりたくない」
期間工や工場勤務に慣れてしまうと、こんな感じで「ダメ人間」になってしまいます。
「それでも生活できるなら良くない?」と思うかもしれませんが、単純作業は近い将来に必ず「自動化」されます。
工場が自動化され、人間が必要なくなる。そこで真っ先に切られるのは、期間工などの「言われたことしかできないダメ人間」です。
③:怪我するリスクがある
- 箱を持ち上げる
- インパクトを握る
- 屈んで立ち上がる
このような作業を1日で「500〜1000回ほど」繰り返すわけですから、身体を痛めるのは必然的な現象ですよね。
特に慣れるまでの期間は「腱鞘炎」や「バネ指」がめちゃくちゃきついです…。
「指を切断した」などの大きな怪我は余程のことがない限りないです。しかし、0%ではないということを覚えておきましょう。
④:夜勤が健康に悪すぎる
身体が「寝たい…」と言ってるのに、ちょっときつい作業をやり続けないといけない。
間違いなく健康に悪いだろうし、間違いなく寿命は削られてますよね。
「じゃあ夜勤がない工場に行こう」と思うかもしれませんが、ほとんどの工場で夜勤はありますし、夜勤手当がないと全然稼げません。
健康を害したくないなら、期間工ではなく、別の仕事を探した方がいいです。間違いなく。
⑤:寮生活が刑務所すぎる
「寮費無料とか最高!」「部屋も綺麗!最高!」と最初は思います。
しかし、寮生活は刑務所感がすごくて嫌になってきますよ。
- 廊下で頻繁に人とすれ違う
- 風呂・トイレ・洗濯・食堂が共同
- 工場までバスで送迎される
こんな感じで寮生活はほぼ刑務所です。(刑務所に入ったことはないのでイメージです)
僕の場合、共同生活にはすぐ慣れたんですけど、バスで工場と寮を往復するのがどうしても「囚人」に感じてしまって嫌でした。
無料または格安なのは嬉しいんですけどね。
期間工として働くメリットとデメリット【まとめ】
期間工として働くメリットとデメリットについて書きました。
もう一度確認しましょう。
【期間工として働くメリット】
- スキルがなくても働ける
- コミュ障の人でも働ける
- 会社の直接雇用で働ける
- 短期間でもかなり稼げる
- 残業代がきっちり貰える
- 仕事も慣れると楽になる
- 正社員登用の機会がある
- 生活費がほぼかからない
- 身だしなみに厳しくない
【期間工として働くデメリット】
- スキルが身につかない
- 人間としてダメになる
- 怪我するリスクがある
- 夜勤が健康に悪すぎる
- 寮生活が刑務所すぎる
期間工はデメリットが多い職業ですが、
言われたことをやっているだけで大金が手に入る最高な職業でもあります。
実際、転職や独立の資金調達のために期間工をやってる人は多いです。
ということで、とにかく稼ぎたい人は「期間工として働くメリットとデメリット」を理解して働いてみるといいです。
では最後まで読んでいただきありがとうございました!