
製造業はやめとけってよく聞くけど、そんなにきついの?
工場はコミュ障でも働きやすそうだから興味あるんだけどなぁ。実際に製造業で働いていた人がいたら現場のリアルを教えてほしいです。
こういった疑問にお答えします。
インターネットを見ると、「製造業はやめとけ」といった声が多く、これから製造業に就きたいと考えている方は不安を感じるかもしれません。
たしかに、製造業は楽な仕事ではないし嫌になることもあるでしょう。
しかし、製造業に長年携わっていた僕からすると、多くの人が言うほど製造業に悪いイメージはありません。
本記事では、製造業はやめとけと言われる理由は気にしなくていい3つの理由、製造業に向いてる人の特徴を解説します。
僕は高卒で大手自動車メーカーの工場に入社して9年間働きました。
今はフリーランスでWeb関連の仕事をしています。
この記事を読めば、製造業に対する不安が緩和されるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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なぜ「製造業はやめとけ」と言われるのか


そもそも、なぜ製造業はやめとけと言われるのか。
その背景は以下の3つです。
- ライン作業が間に合わないから
- 夜勤シフトが健康に悪いから
- スキルが何も身につかないから
順番に解説します。
①:ライン作業が間に合わないから
製造業の仕事内容はさまざまありますが、未経験者のほとんどは「ライン作業」を任せられます。
ライン作業とは、ベルトコンベアーを流れる製品を扱う作業のことです。
ライン作業のイメージがつかめない方は以下の動画をご覧ください。
自動車工場の様子ですが、ほかの製品でも同じようなイメージです。
動画を見ると「楽そうじゃん」と思うかもしれませんが、初めてライン作業をする人は絶対に間に合いません。
初心者は無駄な動きが多くなるので、必死に動かないとすぐに製品が通り過ぎてしまいます。
そのため、「こんな地獄みたいな仕事を続けるのは無理…」という意見が多くなってしまうんですよね。
②:夜勤シフトが健康に悪いから
製造業は、夜勤シフトのある工場が多いです。
本来、人間は「昼に動いて夜に休む」というリズムで過ごすようになっていますが、夜勤をすると本来の生活リズムに逆らう形になります。
そのため、夜勤をすると、
- 疲れているのに全然眠れない
- 何時間寝ても疲れが取れない
- 疲労でイライラが止まらない
などの症状に苦しむことが多くなるんですよね。
こういった体の異変を感じると「夜勤は健康に悪いからやめとけ」という意見になるのも無理はありません。
実際、僕も夜勤には苦しめられました。
③:スキルが何も身につかないから
製造業の仕事はひとりで黙々とこなす作業ばかりです。
とくにライン作業は、中学生でもできる単純作業をひたすら繰り返すだけになります。
製品にボルトを締めるだけ、機械のスイッチを押すだけ…なんて誰でもできますよね。
そのため、「こんな仕事誰でもできるしアホらしいな…」「自分は何のために働いているんだろう…」と感じる人もいるわけです。
実際に僕も9年働きましたが、「定年までこの仕事は嫌だな」と思ったので退職しました。
「製造業はやめとけ」は気にしなくてもいい3つの理由


「製造業はやめとけ」という声は多いですが、別に気にしなくてもOKです。
理由は以下のとおり。
- 仕事に慣れると楽になるから
- 夜勤シフトは貯金しやすいから
- 製造業は副業をしやすいから
順番に解説します。
①:仕事に慣れると楽になるから
製造業の仕事(ライン作業)はきついですが、それも仕事に慣れるまでです。
だいたい1ヶ月くらいで慣れて、3ヶ月も働けば鼻歌交じりでも働けるようになりますよ。
ライン作業は同じ動きの繰り返しです。
続けているとコツがわかるし、体が勝手に動くようになるんですよね。
はじめて自転車に乗る練習をしたときも「こんなの乗れないよ」と思いましたよね。
でも今では何も考えずに乗れるはずです。ライン作業も同じですよ。
「体力に自信がないから不安だな…」という人もいるかもしれませんが、僕が9年間見てきた感じだと「どんな人でも3ヶ月続ければ楽になる」と断言できます。
この仕事に慣れるまでの期間を理解せず、1週間や2週間で逃げ出した人、または製造業を経験していない人が「製造業はやめとけ」と言っているだけではないでしょうか。
3ヶ月くらい働けば「こんな気楽な仕事ないな」と思えるので心配無用ですよ。
②:夜勤シフトは貯金しやすいから
夜勤はきついし、健康に悪い働き方なのは間違いありません。
しかし、そのぶん夜勤は稼ぎやすいです。
労働基準法で、深夜(22時~翌5時)の労働に対して基礎賃金の25%以上を上乗せすると規定されています。
つまり、夜勤がきつければ、さっさと貯金して辞めればいいだけです。
夜勤をすると月4~5万円くらいは賃金が増加します。
1年働くだけでも50万円は貯金できますよ。
夜勤を避けて苦手な営業職をやるよりも、夜勤でササっと貯金して、自分のやりたいことのために時間を使うほうが圧倒的に有意義だと思いませんか?
僕はダラダラ9年も工場で働きましたが、フリーランスに憧れてからは2年間で退職できました。
これは夜勤手当でしっかり貯金ができたからです。
「いや、自分はやりたいことなんてないから…」という人もいるかもですが、やりたいことがない人なんて存在しませんよ。
詳しくは以下の記事で解説しているので「やりたい仕事がわからない」という方は参考にしてみてください。
③:製造業は副業をしやすいから
製造業は単純なルーティンワークばかりで成長の機会が少ないです。
終身雇用が保証されない現代において、「ほかの仕事に活かせるスキルが身につかない」というのは不安かもしれません。
しかし、仕事でスキルが身につかないなら、副業をすればいいだけです。
製造業は、ほかの業界と比較しても副業に取り組みやすい環境といえます。
具体的には以下のとおり。
- 仕事内容が単純作業ばかり
→仕事中に副業のことを考えられる - 仕事を自宅に持ち帰ることがない
→仕事後は副業に集中して取り組める
僕自身、工場で働きながら副業でこのブログを運営していました。
その結果、Webのスキルが身についてフリーランスになれたわけです。
なので、「製造業はスキルが身につかないからやめとけ」という声は気にしなくて大丈夫ですよ。
ちなみに、製造業で副業をするなら「ブログ」がおすすめです。
理由は以下の記事で解説しているので興味があれば読んでみてください。
ほかの副業や時間を作るコツは以下で解説しています。
製造業に向いている人とは


製造業はどんな人に向いているのか?というと以下の3つです。
- 何も考えずに気楽に働きたい人
- 短期間でたくさん貯金したい人
- プライベートを大切にしたい人
逆にひとつも当てはまらない人は、製造業に向いてないです。
順番に解説します。
①:何も考えずに気楽に働きたい人
製造業は単純なルーティンワークが多いです。
難しいことを考える必要はなく、決められたことをきちんとこなせる人材が製造業では求められています。
営業職のようにノルマに苦しめられることはないし、エンジニア職のように特別なスキルも必要ありません。
また、コミュニケーションも最低限の報連相さえできればOK。
人間関係に悩まされることがほぼないので気楽に働けますよ。
出世して管理職になると話は変わりますが、工場は年功序列の風潮が強いため今は考えなくていいでしょう。
人間関係のストレスに悩まず気楽に働きたい人にとって、製造業は天職だと思います。
②:短期間でたくさん貯金したい人
製造業は、短期間でたくさん貯金をしたい人にも向いています。
先述したとおり、製造業は夜勤をすることで月4~5万円ほど賃金が多くなります。
20代前半時の僕の給料は手取り30万円を超える月も珍しくなかったです。
高卒でこれなら満足ではないでしょうか。
仕事内容はルーティンワークで退屈に感じるかもしれませんが、貯金目標があるなら仕事のやりがいなんて気にしませんよね。
なので、短期間で貯金をしたい人は製造業で働いてみてはどうでしょうか。
ちなみに、短期間で貯金をしたいなら「期間工」として働くのが最も稼ぎやすいです。
理由は以下の記事で解説しているので興味があれば読んでみてください。
③:プライベートを大切にしたい人
プライベートの時間を大切にしたい人にも製造業は向いています。
なぜなら、製造業は就業時間がきっちり決まっているからです。
ほかの業界ではサービス残業や、自宅に仕事を持ち帰ることがありますが、製造業ではどちらも論外です。
勤務時間はタイムカードで管理するからサービス残業はできないし、工場が稼働していないと仕事ができません。
また、休日に上司から出勤命令が出たり、顧客のクレーム対応をしたりすることも製造業ではないです。
さらにいうと、年3回の長期連休(10日前後)があるのも製造業の魅力ですね。
海外旅行にも行きやすいですよ。
仕事内容から「製造業は底辺」なんてイメージもありますが、実際に働いてみると全然底辺ではないと理解できるでしょう。
プライベートを謳歌したい方に製造業はかなりおすすめです。
まとめ:「製造業はやめとけ」の意見は気にしなくてOK
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「製造業はやめとけ」は気にしなくてもいい理由を解説しました。
もういちど振り返りましょう。
- 仕事に慣れると楽になるから
- 夜勤シフトは貯金しやすいから
- 製造業は副業をしやすいから
インターネット上には「製造業はやめとけ!」という声が多いです。
しかし、ほとんどの意見は製造業の経験が浅い人によるものなので、あまり気にしなくてもいいと僕は思います。
仕事を始めたばかりでは「きつい…」と思うかもしれませんが、3ヶ月も働けば「気楽だなぁ」と感じるはずですよ。
仕事が楽になると副業にも手を出しやすくなるので、キャリア面でも製造業は不利ではありません。
というわけで、少しでも製造業に就くべきか迷っているなら求人サイトをのぞいてみてください。
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