「工場勤務がキツすぎて辞めたいけど、入社してすぐに辞める人っているのかな…」
こういった迷いから精神崩壊寸前の方も多いのではないでしょうか。すぐに辞めると説教されそうだし、なんとなく自分がダメ人間のように感じてしまいますよね。
結論、工場勤務はすぐに辞める人がかなり多いです。だから、もしあなたが辞めたとしても従業員は「辞めちゃったか」くらいにしか思いませんよ。
僕は自動車メーカーの工場で9年間働いていました。正社員はもちろん、期間工や派遣社員ともたくさん交流してきたので工場勤務の内情については詳しいほうだと自負しています。
ちなみに、現在は退職してフリーランスのライターとして活動中です。
本記事では、工場勤務をすぐに辞める人が多い3つの原因・辞めたいと思う人におすすめな行動を解説します。
工場勤務を始めたけど辞めたい…と悩んでいる方は参考にしてみてください。

工場勤務はどれくらいで辞める人が多いの?

工場勤務はすぐに辞める人が多いです。
どれくらいで辞める人が多いのか?僕が見てきたのは以下の順番ですね。
- 1~2週間(夜勤開始・仕事が増えたとき)
- 2~3日(思っていた仕事内容と違った?)
- 3~6ヶ月(派遣・期間工の契約更新時期)
工場によって差はあると思いますが、大体これくらいで辞める人が多いです。とくに自動車工場では1日で辞める人も結構います。
ちなみに以下は、厚生労働省が行なった「令和3年雇用動向調査結果の概況」です。

令和3年の調査結果を見ると、製造業は「入職者:664,800人」「離職者:786,100人」となっており、圧倒的に辞める人のほうが多いです。
もちろん、製造業がすべて工場勤務ではありませんが、まぁ業界的に辞める人が多いのは変わりません。
だから、別にあなたが辞めるのは甘えでもなんでもないですよ。
工場勤務はすぐ辞める人が多いです【原因は3つある】

工場勤務をすぐ辞める人は本当に多いです。
なぜすぐに辞める人が多いのか?というと、原因は以下の3つがあげられます。
- 人手不足による重労働
- 交代勤務で精神が病む
- プレッシャーがきつい
順番に解説します。
①:人手不足による重労働

「単純作業は得意だから楽そう」という気持ちから工場勤務を始める人は多いでしょう。
しかし、製造業は慢性的な人手不足に悩まされており、実際に働くとかなりの重労働を強いられるんですよね。
具体的には以下のとおり。
- 作業が多すぎてラインについていけない
- 常に全力で動くから余裕がまったくない
- 残業や休日出勤が多くてあまり休めない
一言でまとめると「激務」です。
こうした現実を目の当たりにして、「工場勤務って思ったよりきついじゃん…」と辞める人が多いんですよね。

②:交代勤務で精神が病む

ほとんどの工場では「交代勤務制」を採用しています。
交代勤務とは、勤務時間のシフトをグループごとに入れ替えながら働くシステムのことです。
たとえばこんな感じ。
- 【二交代勤務】:昼勤・夜勤務を週替わりでローテーション
- 【三交代勤務】:早番・遅番・夜勤を週替わりでローテーション
人間には体内時計がありますが、交代勤務をするとぐちゃぐちゃになります。
そのため、交代勤務をしているうちに体を壊したり、精神的に病んでしまったりして辞める人も多いんですよね…。
僕自身も年齢を重ねるごとに夜勤が厳しくなり、それで退職に向けて動き出しました。

③:プレッシャーがきつい

工場勤務は一人がミスをすると多くの人に迷惑がかかります。
たとえば以下のように。
- 部品を付け忘れて不良品を流してしまった…
→上司が手直しや始末書の作成に追われる - 機械の取り扱いを間違えて壊してしまった…
→機械の修理や交換で会社に損害を与える - 作業が遅れて後工程まで進入してしまった…
→生産ラインが止まり残業や休出が増える
こういったミスをすると、空気が重くなる職場もあります。
最初は笑って許してくれるのですが、何度も同じミスをすると罵声を浴びせられたり、冷たい対応を取られたりすることも少なくありません。
ミスに対して過度なプレッシャーを感じて辞めていく人も多いですね…。
僕も不良品を流してしまった日は、まるで車で人を引いてしまったかのような罪悪感がありました。
ほかの仕事でもミスは付きものですが、工場勤務はひたすら単純作業を繰り返すだけ。精神的にきついものがあります。
工場勤務を辞めたい人におすすめな行動3つ

「工場勤務を辞めたいけど何をしたらいいかわからない…」と悩む方も多いかもしれません。
そんな方は以下の3つの行動がおすすめです。
- 転職エージェントに適職を探してもらう
- ミニマリストになって生活費を下げる
- とりあえず3ヶ月間だけ頑張ってみる
順番に解説します。
①:転職エージェントに適職を探してもらう

「工場を辞めたいけど、ほかにやりたい仕事がない…」
こういった悩みから動けずにいる方は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントとは、あなたの転職活動を”無料でサポート”してくれるサービスです。相談すればあなたの性格や経験を活かせる適職をいろいろ紹介してくれますよ。
僕も「自分は工場でしか働けない…」と悲観していましたが、相談してからは「仕事ってたくさんあるんだな」とポジティブな気持ちに変わりました。
IT業界も未経験募集しているところはあるし、同じ製造業でも職種はさまざまあります。
転職エージェントは「自分ひとりでは出会えない仕事」を紹介してくれる可能性が高いので、まずは相談だけでもしてみてください。人生が変わるかもしれませんよ。
求人情報のチェックのみもできます。やりたい仕事がわからず悩んでいるなら気軽に利用してみてください。
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②:ミニマリストになって生活費を下げる

工場勤務を辞めたいなら「ミニマリスト」になるのもおすすめです。
ミニマリストとは、必要最小限のモノだけで暮らす人のこと。あまりモノを買わなくなるし、節約思考が身につくので生活費をガッツリ下げられますよ。
シンプルな話、生活費を月10万円にできればアルバイトでも十分暮らせますよね。つまり、無理して工場で働く必要がなくなるわけです。
僕は今フリーランス(自営業)をしていますが、収入の不安定な生き方を選択できたのも「毎月12万円ほどあれば死なない」という安心があるからです。
「そんな貧乏暮らし嫌だよ」と思うかもしれませんが、ミニマリストは決して我慢しているわけではありません。幸せの感度が低いだけなんですよね。
そのあたりの思考は本を読めばわかります。僕のおすすめは「手ぶらで生きる」という本。人生を変えたい方は読んでみてください。
ほかも知りたい方は以下の記事を参考にしてください。


③:とりあえず3ヶ月間だけ頑張ってみる

工場で働き出したばかりなら、「とりあえず3ヶ月は何がなんでも頑張る」と決めるのもありです。
というのも、工場勤務は3ヶ月を超えたあたりから急に楽になるんですよね。
これはライン作業の話になりますが、コツさえつかんでしまえば「考えごとをしながらでも体が勝手に動く」という状態になります。このコツをつかむまでの目安が3ヶ月です。
はじめて自転車に乗る練習をしたときも「こんなの無理だよ…」と思いましたよね。でも今は余裕なはずです。
工場のライン作業も同じ。体が慣れてしまえば肉体的な疲労はかなり軽減されますよ。

まとめ:工場勤務は”慣れる前”に辞める人が多い
最後まで読んでいただきありがとうございます。
工場勤務をすぐ辞める人が多い原因について解説しました。要点を振り返ると以下のとおり。
- 人手不足による重労働
- 交代勤務で精神が病む
- プレッシャーがきつい
工場勤務(製造業)は慢性的な人手不足におちいっていて激務なところが多いです。
「工場は単純作業で楽そう」という理由で働く人は、現実とのギャップに苦しんで辞めてしまうのかもしれません。
ですが、人手不足で悩むのは工場勤務だけではありません。ほかの業界を選んでも同じように激務なので、「仕事はそういうものだ」と割り切って働くのが一番ですよ。
というわけで、少しでも工場勤務に興味があるなら3ヶ月だけでもお試しやってみてください。
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