「工場勤務がキツすぎて辞めたいけど、入社してすぐに辞める人っているのかな…?」
こういった疑問にお答えします。
工場の仕事はパッと見では楽そうですが、実際にやってみると地獄のようにキツいです。
僕自身も、
「何だこの仕事…やってられねぇ…」
「こんな仕事してたら体がイカれちまう…」
「俺はこんな仕事をするために生まれたわけじゃない…!」
…みたいに考えて病みそうになったことがあります。
とはいえ、
すぐに辞めるといろんな人から説教されそうだし、なんとなく自分がダメ人間のような気がする…
などと、辞めるのも少し考えてしまいますよね。
そこで本記事では以下を解説します。
- 工場勤務はどれくらいで辞める人が多いの?
- 工場勤務をすぐ辞める人に共通する原因3つ
- 工場勤務を辞めたい人におすすめな行動3つ
結論からいうと、工場勤務はすぐに辞める人ばかりです。
なので、どうしても嫌なら辞めても大丈夫です。周りも慣れっこですよ。
記事を読めば、工場勤務を辞めるべきかどうか判断できるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてください。

僕は自動車メーカーの工場で9年間働いていました。
正社員・期間工・派遣社員とたくさん交流してきたので工場勤務やライン工の内情には詳しいです。
- 工場勤務は”1週間”で辞める人も意外に多い。
- 辞める理由は「人手不足」「夜勤」「ミスの罪悪感」にある。
- まずは3ヶ月働いてみるのがおすすめ。それでも合わないなら辞めよう。
工場勤務はどれくらいで辞める人が多いの?


工場勤務はすぐに辞める人が多いです。
どれくらいで辞める人が多いのか?僕が見てきたのは以下の順番ですね。
- 1~2週間(夜勤開始・仕事が増えたとき)
- 2~3日(思っていた仕事内容と違った?)
- 3~6ヶ月(派遣・期間工の契約更新時期)
工場によって差はあると思いますが、大体これくらいで辞める人が多いです。



自動車工場はとくにキツいと言われていて、1日で辞める人も結構いましたね。その日の昼休憩に逃げ出した人もいました。
ちなみに以下は、厚生労働省が行なった「令和3年雇用動向調査結果の概況」です。


調査結果を見ると、製造業は「入職者:664,800人」「離職者:786,100人」となっており、
入ってくる人よりも圧倒的に辞める人のほうが多いです。
もちろん、「製造業=すべて工場勤務」というわけではありませんが、まぁ業界的に辞める人が多いのは変わりません。
だから、別にすぐに工場勤務を辞めるのは甘えでもなんでもないですよ。
工場勤務はすぐ辞める人が多いです【原因は3つある】


工場勤務をすぐ辞める人は本当に多いです。
なぜすぐに辞める人が多いのか?というと、原因は以下の3つがあげられます。
- 人手不足による重労働
- 交代勤務で精神が病む
- プレッシャーがきつい
順番に解説します。
①:人手不足による重労働


「単純作業は得意だから楽そう」という気持ちから工場勤務を始める人は多いと思います。
しかし、製造業は慢性的な人手不足に悩まされており、実際に働くとかなりの重労働を強いられるんですよね。
具体的には以下のとおり。
- 作業が多すぎてラインについていけない
- 常に全力で動くから余裕がまったくない
- 残業や休日出勤が多くてあまり休めない
一言でまとめると「激務」です。
こうした現実を目の当たりにして、「工場勤務って思ったよりきついじゃん…」と辞める人が多いんだと思います。



見ているだけだと楽そうなんですけどね…。
僕も入社したての頃は「うわ、騙された…」と思いました。
②:交代勤務で精神が病む


ほとんどの工場では「交代勤務制」を採用しています。
交代勤務とは、勤務時間のシフトをグループごとに入れ替えながら働くシステムのことです。
たとえばこんな感じ。
- 【二交代勤務】:昼勤・夜勤務を週替わりでローテーション
- 【三交代勤務】:早番・遅番・夜勤を週替わりでローテーション
人間には体内時計がありますが、交代勤務をするとぐちゃぐちゃになります。
そのため、交代勤務をしているうちに体を壊したり、精神的に病んでしまったりして辞める人も多いんですよね…。



僕自身も年齢を重ねるごとに夜勤が厳しくなり、それで退職に向けて動き出しました。
③:プレッシャーがきつい


工場勤務は一人がミスをすると多くの人に迷惑がかかります。
たとえば以下のように。
- 部品を付け忘れて不良品を流してしまった…
→上司が手直しや始末書の作成に追われる - 機械の取り扱いを間違えて壊してしまった…
→機械の修理や交換で会社に損害を与える - 作業が遅れて後工程まで進入してしまった…
→生産ラインが止まり残業や休出が増える
こういったミスをすると、空気が重くなる職場もあります。
最初は笑って許してくれるのですが、
何度も同じミスをすると罵声を浴びせられたり、冷たい対応を取られたりすることも少なくありません。
責任感の強い性格だと、ミスに対して過度なプレッシャーを感じて辞めていく人も多いですね…。



僕も不良品を流してしまった日は、まるで車で人を引いてしまったかのような罪悪感がありました。
ほかの仕事でもミスは付きものですが、工場勤務はひたすら単純作業を繰り返すだけ。
精神的にきついものがあります。
…という感じで工場勤務をすぐに辞める人は多いです。
もしあなたも同じような理由なら気にする必要ありませんよ。
無理して続けても「うつ病」や「怪我」になるだけなので、自分の気持ちに素直になりましょう。
工場勤務を辞めたい人におすすめな行動3つ


「工場勤務を辞めたいけど何をしたらいいかわからない…」と悩む方も多いかもしれません。
そんな方は以下の3つの行動がおすすめです。
- 転職エージェントに適職を探してもらう
- ミニマリストになって生活費を下げる
- とりあえず3ヶ月間だけ頑張ってみる
順番に解説します。
①:転職エージェントに適職を探してもらう


「工場を辞めたいけど、ほかにやりたい仕事がない…」
こういった悩みから動けずにいる方は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントとは、あなたの転職活動を”無料でサポート”してくれるサービスです。
相談すればあなたの性格や経験を活かせる適職をいろいろ紹介してくれますよ。



僕も「自分は工場でしか働けない…」と悲観していましたが、相談してからは「仕事ってたくさんあるんだな」とポジティブな気持ちに変わりました。
IT業界も未経験募集しているところはあるし、同じ製造業でも職種はさまざまあります。
転職エージェントは「自分ひとりでは出会えない仕事」を紹介してくれる可能性が高いです。
まずは相談だけでもしてみてください。人生が変わるかもしれませんよ。
「転職を急かして来そうで怖い…」と思うかもしれませんが、
業界最大手の「リクルートエージェント」ならその心配はありません。
大手は経営に余裕がありますからね。
また、リクルートエージェントは「面談なし」の利用も可能。
インターネットやメールでの求人チェックもできるので気軽に利用できますよ。
というわけで、
やりたい仕事がわからず悩んでいるなら転職エージェントを利用してみてください。
行動するのは面倒かもしれませんが、自分が動かないかぎり人生は一生変わりません。
完全無料・5分で登録完了・面談なしもOK…もはや行動しない理由はないですよね。
この機会に一歩を踏み出しましょう。
②:ミニマリストになって生活費を下げる


工場勤務を辞めたいなら「ミニマリスト」になるのもおすすめです。
ミニマリストとは、必要最小限のモノだけで暮らす人のこと。
あまりモノを買わなくなるし、節約思考が身につくので生活費をガッツリ下げられますよ。
シンプルな話、生活費を月10万円にできればアルバイトでも十分暮らせますよね。
つまり、無理して工場で働く必要がなくなるわけです。



僕は今フリーランス(自営業)をしていますが、収入の不安定な生き方を選択できたのも「毎月12万円ほどあれば死なない」という安心があるからです。
「そんな貧乏暮らし嫌だよ」と思うかもしれませんが、ミニマリストは決して我慢しているわけではありません。幸せの感度が低いだけなんですよね。
そのあたりの思考は本を読めばわかります。
ミニマリストの本質を学べる本
ほかも知りたい方は以下の記事を参考にしてください(無料で読める本もあります)。
③:とりあえず3ヶ月間だけ頑張ってみる


工場で働き出したばかりなら、「とりあえず3ヶ月は何がなんでも頑張る」と決めるのもありです。
というのも、工場勤務は3ヶ月を超えたあたりから急に楽になるんですよね。
これはライン作業の話になりますが、コツさえつかんでしまえば「考えごとをしながらでも体が勝手に動く」という状態になります。
はじめて自転車に乗る練習をしたときも「こんなの無理だよ…」と思いましたよね。
でも今は余裕なはずです。
工場のライン作業も同じ。
体が慣れてしまえば肉体的な疲労はかなり軽減されますよ。



ライン作業は慣れると「体がキツい」から「退屈すぎてキツい」に変わります。
ライン作業のコツは以下に書きました。
これからライン作業をするなら参考にしてください。
まとめ:工場勤務は”慣れる前”に辞める人が多い
最後まで読んでいただきありがとうございます。
工場勤務をすぐ辞める人が多い原因について解説しました。
要点を振り返ると以下のとおり。
- 人手不足による重労働
- 交代勤務で精神が病む
- プレッシャーがきつい
工場勤務(製造業)は慢性的な人手不足におちいっていて激務なところが多いです。
「工場は単純作業で楽そう」という理由で働く人は、現実とのギャップに苦しんで辞めてしまうのかもしれません。
ですが、人手不足で悩むのは工場勤務だけではありません。
ほかの業界でも同じように激務なので、「仕事はそういうものだ」と割り切って働くのが一番ですよ。
というわけで、少しでも工場勤務に興味があるなら3ヶ月だけでもお試しやってみてください。
関連記事










コメントはお気軽に!