- 「自動車の組み立て作業ってきついのかな?」
- 「自動車組み立ての期間工をしたいけど、やめておいたほうがいいかな?」
- 「自動車工場の組み立て工程ってどんな感じなんだろう?」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事の内容
- 自動車工場の「組み立て工程」がキツいと感じる5つの理由
- 自動車工場の「組み立て工程」が楽すぎと感じる3つの理由
- 自動車工場の「組み立て工程」に向いている人の特徴3選
こんにちは、カズヤです。
自動車工場の組み立て工程で9年間働いていました。
自動車工場はかなり稼ぎやすい仕事ですが、「きつい」と聞くと少し不安ですよね。
特に期間工なんかは、もっともきついと評判の「組み立て工程」に配属される割合が高く震えていると思います。
結論をいうと、自動車工場のの組み立て工程はかなりきついです。
僕は9年間でいろいろな人を見てきましたが、3日でいなくなる期間工や派遣社員がかなり多いです。
とはいえ、3ヶ月くらい頑張れば身体が慣れてきて楽に働けるようになりますよ。
この記事を読めば、自動車工場の組み立て工程のリアルな実態がわかり、働くかどうかの判断材料に役立つでしょう。

自動車工場の「組み立て工程」の仕事内容
本題の前に、まずは自動車工場の「組み立て工程」の仕事内容を簡単に説明します。
組み立て工程は、ベルトコンベアーを流れてくる車体に、自分の担当している部品をひたすら組み付けていく仕事です。
たとえば、ドアを担当していたらドアをひたすら組み付け、エンジンを乗せる担当ならエンジンをひたすら乗せます。
文章だけではわかりにくいと思うので以下の動画をご覧ください。
もしかしたら「え、楽すぎw」と思ったかもしれませんが、これが結構きついんですよね。
というわけで本題に行きましょう。
自動車工場の「組み立て工程」がきついと感じる5つの理由

自動車工場の「組み立て工程」がきつい理由は以下の5つ。
- 慣れると時間が過ぎない
- 自分のペースで働けない
- 体のあちこちが痛くなる
- 交代勤務がしんどすぎる
- プレッシャーに潰される
順番に解説します。
①:慣れると時間が過ぎない
決められた部品をひたすら組み付けるだけの仕事はたしかに楽です。
とはいえ、何も考えずに働ける分、時間の経過が遅く感じるんですよね。
自動車工場は2時間ごとに休憩があるのですが、2時間もぶっ通しでよくわからない部品を組み付けるのはさすがにきついです。
時計を確認しても「まだ30分しか経ってないのか…」みたいな毎日でとにかく精神的に疲れます。
「考え事できていいじゃん」と思うかもですが、毎日そんなに考えることないし、集中しないと部品を間違えて怒られるので苦痛でしかありませんよ。

②:自分のペースで働けない
自分のペースで働けないのも精神的苦痛です。
ベルトコンベアーの速度はあらかじめ決まっているため、その速度に合わせて作業をする必要があります。
なので、
- ちょっと疲れたから休みながら作ろう
- 用事があるからさっさと終わらせよう
- のど乾いたからジュース買ってこよう
みたいな自由は一切ありません。
「工場勤務は刑務所だ」と言われる理由はこれです。
一応、水分補給やトイレは上司やリーダーに言えば行かせてもらえますが、それでも許可を取らないといけないのは苦痛ですよね。

③:体のあちこちが痛くなる
作業を見ているだけでは楽そうに感じるかもですが、結構いろいろなところが痛くなります。
特に自動車の組み立て工程は、1日に300回以上も車内に入ったり、車を見上げたりするので首や足腰を痛めやすいです。
体を痛めた状態でもラインのスピードは変わらないため、もう泣きたくなりますよ…。
3ヶ月くらい続ければ痛みもなくなりますが、最初はかなりきついです。
④:交代勤務がしんどすぎる
自動車工場のほとんどは交代勤務があります。
週ごとに生活のサイクルが変わるので、夜眠れなかったり、体調を崩したりしやすいんですよね。
特に、夜勤明けの週末は生活リズムを戻すのに苦労してしんどいです。
もちろん続けていれば少しは慣れますが、9年勤めた僕でも完璧に慣れることはありませんでした。
人間はやっぱり太陽に合わせて生活するべきですよ。

⑤:プレッシャーに潰される
ライン作業は、1人がミスしたり遅れたりすると全体に迷惑をかけてしまいます。
たとえば、
- 作業が制限時間をオーバーしてしまった
→後工程で部品を付けられずラインが止まる - 部品を付けるのを忘れて流してしまった
→上司が残業で車を分解して組み立て直す - 作業遅れや作業ミスを連発してしまった
→上司が叱責されたり残業が伸びて気まづい
こんな感じで、自分の行動がライン全体に影響を与えてしまいます。
そのため、責任感が強い人は「ラインを止めてはいけない」「ミスしてはいけない」というプレッシャーに潰されてしまうんですよね。
作業に慣れれば遅れやミスはほとんどなくなりますが、慣れるまでは地獄です。


自動車工場の「組み立て工程」が楽すぎと感じる3つの理由

ここまで自動車工場(組み立て工程)のきついところを解説しました。
となると、「逆に楽なところはないの?」と思うところですが、もちろんあります。
自動車工場(組み立て工程)の楽すぎると感じるところは以下の3つ。
- 頭を使わずに働ける
- 人との関わりが薄い
- プライベートが自由
自動車工場にかぎらず、工場勤務は上記の3点において「楽だなぁ」と感じますね。
順番に解説します。
①:頭を使わずに働ける
ライン作業は、頭をまったく使わずに働けます。
というのも、すべての動作がマニュアル化されているからです。
たとえば、
- 作業始めと終了の位置
- 作業遅れの報告の位置
- 部品を組み付ける順番
- 部品を持つタイミング
- 工具を返すタイミング
上記のことがすべてマニュアルで決まっています。
すべての行動が制限されているいるのは窮屈ですが、マニュアルに従っているだけでお金を稼げるのは楽ですよね。
頭を使って難しい計算をしたり、企画を提案したりするのが嫌な人にとっては楽な仕事でしょう。
②:人との関わりが薄い
営業のような接客業は、たくさんの人と話さなければならないし、人間関係で疲弊する人もいるでしょう。
しかし、工場の仕事は決められた作業を黙々とこなしてさえいればOKです。
工場で必要なコミュニケーションは「作業ミスしたときの報告だけ」で、あとは一言も話さずに過ごせます。
「誰ともまったく話さないのはきついなぁ」と思うかもですが、話したい人は休憩中にコミュニケーションを取れますよ。
とにかく仕事に煩わしい人間関係を持ち込まなくていいのは楽です。
③:プライベートが自由
工場の仕事はラインが動いていないとできません。
そのため、仕事を終えたプライベートは完全自由時間となります。
ほかの仕事だと、急に取引先に呼び出されたり、プレゼンの資料を家で作成したり、とプライベートに仕事が入ってきたりして大変ですよね。
「生産が追いついてなかったらどうするの?」と心配かもですが、工場はたくさんの人が関わっているため、急に仕事が入ることはありません。
追いついていない生産は、次の日以降のノルマに少しずつ上乗して挽回していきます。
仕事とプライベートを完全に分けて考えられるのは工場の楽なところですね。
自動車工場の「組み立て工程」に向いている人の特徴3選

「で、つまり自動車工場の仕事はどんな人に向いてるの?」というと以下のとおりです。
- 体力と集中力に自信がある
- ミスをすぐ切り替えられる
- コミュニケーションが得意
「え、コミュニケーション必要なの?」と思うかもですが、あまり人間関係をおろそかにするのも問題なんですよね。
詳しくは以下の記事で解説しているので気になる方は読んでみてください。

まとめ:自動車工場の「組み立て工程」はきついけど稼げる仕事
自動車工場の「組み立て工程」できつい・楽なところ
- 慣れると時間が過ぎない
- 自分のペースで働けない
- 体のあちこちが痛くなる
- 交代勤務がしんどすぎる
- プレッシャーに潰される
- 頭を使わずに働ける
- 人との関わりが薄い
- プライベートが自由
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
自動車工場(組み立て工程)のきついところ・楽なところを解説しました。
自動車工場は、同じ作業ばかりで飽きるし、肉体的にもかなりきついです。
とはいえ、学歴や知識がなくても年収400万円ほど稼げる美味しい仕事でもあります。
個人的にはあまり勧めたい職業ではありませんが、貯金を作るために1年くらい働くのはいいかもしれません。
そんなわけで、工場で働く気がある方は以下の記事を、ほかの職業を探したい方はその下の記事を役立ててください。
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